アフリカでビジネス!日本人がアフリカで開業する際、注意したい3つのこと

執筆者: 原田翔太 職業:アフリカ、日本食堂「和心」代表
はじめに

こんにちは、日本食堂「和心」代表の原田翔太です。

 

現在、西アフリカセネガルの首都ダカールに在住し、日本食レストラン開業に向けて動いています。
その中で、日本とセネガルの商習慣の違いに驚くことが多々あるのです。

 

今回は、実際にセネガルで開業手続きをする際の注意点をご紹介します。

一つの役所だけでなく、複数の役所を廻ってみる

セネガルでは、飲食店の開業資格を取得するには役所での手続きが必要です。
セネガルにはいくつかの役所があるので、1つずつ回ってみることにしました。

 

 

1つ目の役所

1つ目の役所で飲食店開業の為の資格について確認すると、役所のスタッフがしっかりと対応してくれたため、必要な書類が明確に分かりました。

しかし1つ目の役所だけでは開業資格が取れないようなのです。
2つ目の役所へ向かいましょう。

 

2つ目の役所

2つ目の役所では、そもそもほとんど相手にされず「〇〇役所へ行け」と言われてしまいました。

 

3つ目の役所

3つ目の役所に行ってみると「1つ目の役所の話なんて聞かなくて良いから、私が全てやってあげる」と言われたのです。

 

結局…

それぞれの役所で、これ程までに言ってることが違うので少し混乱状態です。

結局、3つ目の役所の人が言っていることはどうも信用ができなかったので、他の飲食店の経営者や会社経営者に話を聞いてみることに。

すると、やはり1つ目の役所が一番確実に飲食店資格を取得できるということが判明しました。

担当者が言うことを鵜呑みにしない
自分がルール?のセネガル文化

彼らは「自分がルール」と言わんばかりに、分からないことでも自分の考えを織り交ぜながら話をしてきます。
こちらとしては、分からないのなら分からないと言ってくれた方が良いと思いますが、それはもうセネガルの文化の1つと言っても過言ではないでしょう。

しかし、彼らは嘘をついてる訳でもなく、ましてや悪気がある訳でもないので、こちらとしては真実を見抜き難いのです。

 

金額に関することは先に確認を!

日本では、お金に関することは仕事が始める前に必ず先に確認をします。

しかし、アフリカの場合は必ずしもそうではありません。

 

特に、外国人の場合は最後の最後で高額な金額を請求される可能性もあります。

ですので、何か仕事を依頼する際は必ず、初めに金額を確認しなければなりません。

 

当たり前のことなのですが、小さな仕事の依頼であるとき程、忘れがちだったりします。

向こうが何も言ってこない場合は特に注意が必要なので、その場合は「いくらなの?」「本当に無料なの?」と念を押して確認する必要があります。

 

おわりに

アフリカでは、このように日本では考えられないようなことが起こります。
予定通り事業が進むということは極めて稀。

もしこれからアフリカでビジネスを始められる方は、その事を覚悟しておいた方が良いでしょう。
アフリカでは、気負わず気長にやられることが最も大切だと思います。

 
 コラムニスト情報
原田翔太
性別:男性  |   職業:アフリカ、日本食堂「和心」代表

西アフリカセネガルの首都ダカール在住の原田と申します。
現在は、セネガルで2015年夏開業予定の飲食店、日本食堂「和心」の開業準備をしております。
また、アフリカに特化したホームステイサービス「アフリカホームステイ」事業もやっております。
遠くセネガルから情報発信していけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。