夏バテ・冷え性対策に!夏の疲れやだるさを改善する簡単エクササイズ6選

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
はじめに

こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。


暑さが増してくると室内のエアコンが強くなり、同時に、冷えが気になる方も多いのではないでしょうか。
夏バテや夏風邪の原因も、冷えや体温調節が追い付かないことにあります。


今回は、健康で心身とも快適に夏を乗り切るための、冷え症改善エクササイズをご紹介します。

冷えは万病の元

体が冷えると…

夏に限らず、年中冷えを感じている方もいらっしゃるでしょう。

「冷えは万病の元」と言いますが、体が冷えることから生じる体の不調は様々あります。

 

  • 風邪
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 便秘
  • 生理不順

 

血液の流れを悪くする

人間の体は、体温を一定に保って体のすみずみに栄養を送り、老廃物を回収するために、血液を全身に巡らせています。

冷えるということは、その血液の流れが悪くなるということ。

 

つまり、血液を必要としている内臓も血液が不足して、本来の働きができなくなる訳です。

内臓の働きが落ち、老廃物も流れ難くなれば、様々な病気や不調にも見舞われるでしょう。

 

どの季節であっても、血の巡りを良くすることは、元気で美しくあるために必須なのです。

冷え症を生む原因と仕組み
こうして体が冷える

暑い外から涼しい室内に入ってくると、体熱を放散させようとして暫く汗が出ますが、徐々に汗も冷えてきて寒くなります。

この時、余計な体熱が奪われないよう、体は血管を縮めて対応。

 

それが、血流を悪くする冷え症に繋がるのです。

 

激しい温度差は自律神経への負担大

人間の自律神経は「体が活動している時に活発になる交感神経」と「安静時に活発な副交感神経」があります。

 

前述の、血管を縮める働きをするのが交感神経、暑い外で血管を緩めるのが副交感神経です。

内外の温度差が大き過ぎると、体温を調節しようとする自律神経が極端に刺激され、負担が大きくなってしまいます。

 

ストレスでも冷える!

また、仕事や人間関係などのストレスが強く掛かった場合、交感神経が優位になります。

そのため、さらに血管が縮まりがちになり、冷え症を起こしやすくなってしまうのです。


薄着で温度差のある部屋に入るのはもちろん、ストレスが強い人も冷え性対策が必要です。

冷え症予防・改善エクササイズ

それでは実際に、冷え症対策のエクササイズをご紹介しましょう。

 

まずは末端の血流を良くし、ストレスを和らげて副交感神経を優位にする腹式呼吸からです。

腹式呼吸
  1. 座っても仰向けでも、くつろいだ姿勢になる。
  2. おへそから下腹に手を当て、細く長く息を吐き出す。
  3. 吐き切ってお腹が引き締まった後、お腹を緩めて自然に膨らむように吸う。
  4. たっぷり息を吸ってお腹が膨らみ切ったら、緩めて自然と息を吐き出す。


1~4を繰り返し、お腹や手足が温まってリラックス感を感じるまで呼吸を意識しましょう。

 

 

肩甲骨の間にしわを寄せるストレッチ

次に、代謝を上げ、熱を生み出す肩甲骨周りを動かすエクササイズです。

  1. 両手を体の後ろで組み、できるだけ肘を伸ばしてお尻から離す。
  2. 肩を後ろに引き、鎖骨~胸周りを開いて呼吸を繰り返す。

 

肩甲骨の間にしわを寄せるイメージで行います。
できれば、手の平を両方つけるようにして、刺激を大きくして下さい。

 

 

両手を上げて、体側をぐるぐる伸ばすストレッチ
  1. 両手を組んで頭上に上げ、腕を伸ばす。
  2. そのまま、おへそから上(胴体から腕)で天井に円を描くように回す。

 

肩甲骨だけでなく、脇腹や背中などの筋肉も使われ、体の芯から温まります。

 

 

足指グーチョキパーエクササイズ

冷えと同時に、むくみも気になる足元を活性化させるエクササイズです。

 

  1. 足の指に力を入れて握り、グーにする。
  2. 足の親指と四本指を交互に前後入れ替えて、チョキにする。
  3. 足指の間を広げるパーをする。

 

グーチョキパーを繰り返し、大きく動かせるように練習します。

 

 

足首回しエクササイズ-つま先編-

  1. 座ってかかとを床につけ、つま先を持ち上げる。
  2. かかとを中心としてつま先で大きな円を描くように動かす。

 

1~2を、少し疲れる程度、繰り返します。

 

 

足首回しエクササイズ-かかと編-
  1. 座ってつま先を床につけ、かかとを持ち上げる。
  2. つま先を中心として、かかとで大きな円を描くように動かす。

 

1~2を、少し疲れる程度、繰り返します。

 

 

おわりに

これらのエクササイズに加えて、体を冷やさない上着やひざ掛けの利用、冷たい飲み物を減らし常温や温かい飲み物を摂るなど、多面的にアプローチをしながら、夏を元気に乗り切って下さいね。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com