入院のお見舞い品に「お花」はOK?贈り方のマナーと注意点 (1/2)
こんにちは、フローリストの宇野知子です。
突然ですが、皆さまは、病院のお見舞いに行く時に何を持って行きますか?
仕事柄、お見舞いにお持ちになるもののご相談を受けることがあります。
その時々で、状況に合わせて考えることになるのですが、今回はお見舞いに持っていくお花についてお話したいと思います。
そもそも、そこです。
お見舞いにお花を持っていく場合は、まず「お花を持って行っても良いものかどうか」を、病院に確認する必要があります。
病院によって、また病棟によっても、お花の持ち込み自体がNGな場合があります。
これは、衛生面や細菌感染などを考慮してのことだと思いますので、この場合、お花は持って行けません。
知らずに持って行くと、面会後まで預かって頂き、持ち帰るということになります。
まずは病院に、持って行っても良いかどうかを確認しましょう。
また、お見舞いに訪れた際に、ご本人またはご家族の方が、お花を喜んで受け取って頂けるかどうかを考えましょう。
お花の管理が難しい場合や、夏の暑さでお花が傷みやすく、見ていて辛くなる時期などもあります。
飾ってもらって元気になれるように、相手の立場に立って考えてみてくださいね。
一般的に、「根つく」=「寝つく」の意味合いのつながりから、鉢物はNGとされています。
また、「ゆり」などの香りの強い花や、ご葬儀を連想させる「菊」なども避けた方がいいと言われています。
色合いも、全体的に真っ赤なお花は、エネルギッシュである反面、血を連想させることから避けた方がよいでしょう。
お花の色合いは、イエロー&オレンジ系か、ピンク系が無難だと思います。
そこに、季節感もプラスするのがお勧めです。
- 春:可愛く、パステル系
- 夏:爽やかに、イエロー&オレンジ系
- 秋:シックに、オレンジ&赤&茶系
- 冬:暖かく、ピンク系
また、お相手の方の雰囲気と合ったお花を選ぶことも大切です。
花束のように花瓶を必要とするようなタイプは、お相手の方の手を煩わせてしまいます。
花瓶の用意もですし、水替えをする手間もかかるので、花束は避けた方が良いでしょう。
一般的には、吸水性のスポンジに挿し整えたアレンジメントがお勧めです。
陶器の器ですと重くなってしまいますし、破損の恐れもあり危険です。
バスケットやBOXタイプなど、軽くて安全なものの方が望ましいと思います。
また、病室のタイプによっては、置き場所も限られますので、サイズも考慮する必要があります。
ベットサイドやテーブルなど、置いた時に邪魔にならないことが望まれます。
生花は禁止でも、プリザーブドフラワーはOKという病院もあります。
プリザーブドフラワーとは、生のお花を特殊加工して作られたお花です。
保存液と着色料を入れて加工されていますので、生花のようにしっとりとしてるのが特徴です。
プリザーブドフラワーのアレンジメントでしたら、水遣りも不要で、そのまま飾っておくことが出来ます。
|
|
フローリスト
フラワーコーディネーター
フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。
フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。
著書
『花育のすすめ』(三省堂)
HP
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/
楽天 フラワーギフト専門店Vivre
http://www.rakuten.co.jp/vivre/
ブログ
こどもと一緒に・・・葉っぱなまいにち
http://blog.goo.ne.jp/tsubakono
フローリストの・・・葉っぱなまいにち
http://tsubakono.blog.fc2.com/
★手作り雑貨サイト
minne
https://minne.com/viefleur
Creema
http://www.creema.jp/c/vie
|
|