妊娠中や産後の「マタニティハイ」心理を探る!マタニティハイの症状と対処法
妊娠中や産後に気分が高揚した状態が続く「マタニティハイ」の症状って?友達や同僚、後輩がマタニティハイでイライラする人も…自分で出来る対処法とは?
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
妊娠中に幸せな気分を味わうことができる妊婦さんはとても多いと思います。
ただ、その中の一部の人に、高揚した気分が異常に高くなってしまうことが見られます。
それが、「マタニティハイ」と呼ばれている状態です。
妊娠は、とても喜ばしいことです。
ですが、気づかないうちに相手を傷つけてしまうことがあるということを知っておきましょう。
「マタニティハイ」になってしまうと、自分では気づかないということも往々にしてあります。
「マタニティハイ」と呼ばれる状態は、うつ病の1つである「そう状態」と似たような症状を起こします。
「そう状態」とは、一般的に知られている落ち込みが先立って起こるうつ病とは違い、ハイな気持ちになっている状態です。
具体的には、次のような症状が挙げられます。
- 異常に高揚した気分が長く続く(1週間以上)
- 誇大思考
- 普段よりよく話し、幸せな気持ちを感じる
- 注意力が散漫になる
- 買い物やSNSへの異常な投稿など、快楽活動をする
マタニティハイの場合は、出産が終わるとハイな状態から元に戻ることが多いので、うつ病とはそこが違います。
今までの話から「うつ病なのか?」と思われる人もいるでしょう。
ですが、似たような症状が出るという話で、うつ病ではないということは理解して頂きたいと思います。
マタニティハイになってしまうと、自分ではほとんど気がつきません。そのため、周りで気づいた人から言われて初めてわかったという人もいるくらいです。
自分で気づくことがないため、自ら行動を制御することは難しいようです。
キラキラネームをつけようとしたり、妊娠を自慢したり、妊娠していることを正当化するような発言など、さまざまなことをしています。
自己対処法として、人から注意を受けたら、「そうなのかもしれない」と話を聞き入れることから始めましょう。
そして、相手が不快な思いをしないように注意しながら言動することを心に留めるようにしておきましょう。
友人や親戚や妻など、妊娠した途端に明らかな高揚した気分で話や幸せ感を自慢するようなマタニティハイの状態が見られたら、相手に「マタニティハイの兆候がみられる」と話してあげましょう。
そして、妊娠の話から少しずつ離れるように、気分転換を図らせるようにすることが有効的な方法です。
妊娠をしているので無理はできませんが、ゆっくり散歩をしたり、おいしいものを食べに行ったりといった出来るところからでいいので、周りが力を貸してあげることが必要です。
どうしても、自分ではどうもできないと判断した場合は、一時期(妊娠している期間)でもいいので、距離をおくことをお勧めします。
周りが、余計なストレスを背負い込む必要はないからです。
ただ、わかっていただきいのは、マタニティハイは程度の差はあるにしても、誰もがなり得る可能性のある心の状態だということです。
そして、一時的なものであるということです。
マタニティハイは、妊娠を心待ちにしている人などからは悪く取られてしまうことが多いです。
残念ながら、当の本人には妊娠の話ばかりしていたり、エコー写真を見せびらかしているという自覚がありません。
嫌な気持ちになることはわかりますが、相手に伝えることや自分から一時期離れるということが対処法になります。
「そう状態」のような感じでいると、自分は普通だと思っていることがほとんどです。
無理に否定するような感じではなく、優しく伝えてあげて欲しいと思います。
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