宿題代行サービス、気になる料金は?学校の課題を業者に頼む親の心理

夏休みや冬休みに入ると、子供は学校から課題を出されます。その宿題を、高い料金を払って業者に頼む「宿題代行サービス」が増えている理由を探っていきましょう。モンスターペアレントとの関連性も否定できない、賛否両論のビジネスを専門家が斬る!

執筆者: ヨースケ城山 職業:節約アドバイザー
はじめに

節約アドバイザーのヨースケ城山です。


長期休暇中、小学生や中学生は宿題が多く出されます。

いやいや机に向かう子供達も多いのではないでしょうか?

 

最近では宿題を、代行業者にお願いする親が増えていると言われております。

この代行業者が大繁盛なのです。

 

なぜ親たちは代行業者にお願いするのでしょうか?

 

宿題代行業者とはなんなのか?

宿題というのは当然、自分がやらないといけない学生の義務のはずですが、昨今では宿題代行というサービスが流行っていると言います。

価格の相場
  • 読書感想文(400字詰め原稿用紙1枚につき) 約3~5,000円
  • 自由研究 約10,000円~
  • 丸写し 1文字0.8円など
  • 基礎科目の問題1問につき 約300円
  • ポスター、イラスト 15,000円~20,000円


といった所です。

 


どういった親が子のサービスを申し込むかというと、中学受験などで塾や習い事(スポーツ)などに忙しい子供の場合、その負担を減らしてあげたいという理由から頼む親が多いそうです。

 

世間の大多数は、宿題代行業会社に反対!

もちろんこの宿題代行業会社には、批判がほとんどになります。

 

「自分で宿題をさせないと責任感のない子になってしまう」
「お金でなんでも解決できるというゆがんだ価値観の子供に育ってしまう」
「先生を欺く行為によって平気で人を欺く人になってしまう」


といったような、子供の精神が未熟なまま成長してしまうことを危惧するコメントが、ネット上では溢れています。

しかし当然、利益が出ないと商売は成り立ちません。

需要と供給がなければ成立しないのが世の中の常です。

 

これだけ批判を受けながらも需要が伸びているのには、やはり理由があるはずです。

それほど忙しい子供が増えているのか?

文部科学省の「学校基本調査」によると、平成26年度の中学校生徒数は約350万人で、前年度より約3.2万人減少しています。

それに伴い、私立、国立の生徒数も減少しており、平成26年では生徒数27.7万人となっております。

 

私立、国立への全体に占める在学率は7.9%となっており、私立、国立への進学率は減少傾向です。

 

受験率は?

では受験率は上がっているのでしょうか?

 

首都圏模試センターが4月10日、2015年中学入試結果データを公表したデータを見てみると、1都5県の私立・国立中学の出願者数は27万3,410人、受験者数は19万2,364人で、前年度と比べて募集人数は大きく変わらないものの、出願・受験者数はともに減少しています。

 

受験率も減少傾向…

どうやら、受験率が上がっているわけではないようですね。

生徒数も減少しており、受験率も減少しているとなれば、宿題代行の需要は少ないはずです。

ということは、「子供が中学受験などで塾や習い事(スポーツ)などに忙しいので、子供の負担を減らしてあげたい」という理由以外で、代行を頼む親が増えていることになります。

 

本当はどんな理由から代行を頼んでいるのか

考えられる理由は以下の通りです。

 

1.親が手伝う時間がない為に、親自身がお金で問題を解決しようという傾向が増えて来ている。

(本当は自分でやらせるのが親の役目)
2.子供が可愛いばかりに、甘やかしすぎる傾向の親が増えて来ている。
3.学校よりも塾の方が優先になってきており、学校軽視、先生軽視の親が増えて来ている。
4.自分の思ったとおりに子供を支配したいと思っており、宿題は余計な事だと思っている親が増えて来ている


ことなどが挙げられます。

いずれも親のモラル低下の問題だと思われます。

今の時代の傾向といった所でしょうか?

 

 

モンスターペアレント増加とも関係がある?

モンスターペアレントの問題とも密接に関わっていると考えられます。

自分が思うように子供を支配しておきたい、自分の思うように学校を動かしたいという親の思惑があり、親自身も学校に反発しているので、親自身が宿題を許容していないというのが現在の傾向です。

当然宿題を許容していない、でもやらなくてはいけない、よって宿題業者に依頼するという傾向になっているのではと考察しています。

それが、今の宿題代行業者の大繁盛につながっている本当の理由と考えられるでしょう。

 

おわりに

子供は親の鏡とは良く言ったもので、同じ環境で暮らしていますので、行動や言動、しぐさまで本当に似てきます。

 

親が学校で出された宿題に納得がいっていないからこそ、このビジネスは成り立っているのでしょうが、その子供も当然、その宿題に納得いかないはずです。

やらなければいけないことを、どうすればやらないで済むのかという考え方にいく風潮になっていると思います。

 

もちろん色々な事情があってのことだと思いますが、「我慢してやることが大事」という事を教えてあげるのが、親の一番大事なことだと思います。

 
 コラムニスト情報
ヨースケ城山
性別:男性  |   職業:節約アドバイザー

社会保険労務士合格者

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンアドバイザー

年金アドバイザー

1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。

著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。

ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
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