ご飯に合う「レンコン」おかずレシピ!蓮根の旬・栄養効能・保存方法
秋から冬にかけて旬を迎える「れんこん」。美味しい選び方や保存方法、栄養効能に加え、白米に合うレシピもご紹介。食べ方自在のレンコンで健康を補いましょう。
野菜メニュープランナー・野菜ソムリエの坂本みちよです。
今日のテーマは、「れんこん」です。
特に、お正月にかけて欠かせない存在となっているれんこん。
と言うのも、れんこんは、輪切りにすると、その断面にある穴から向こうがよく見えることから、「先の見通しが良い = 縁起が良い」と、慶事ごとに用いられるようになりました。
今回は、そんな「れんこん」を見ていきましょう。
ほぼ通年出荷されているれんこんですが、収穫が始まる9~10月頃から、お正月のおせち料理の時期である冬にかけての時期が旬です。
秋口に出回る新れんこんは、柔らかくてあっさりしており、晩秋から冬にかけてのものは、甘みが増して粘りもあります。
現在出回っているほとんどのれんこんは、明治時代初期に中国から導入した品種を改良した中国種です。
また、江戸時代以前に日本に伝わり、各地で育てられ根付いたものが、在来種として大別されています。
レンコンは、ビタミンCが多く含まれおり、風邪の予防や美肌効果、抗酸化作用などが期待できます。
なお、れんこんが糸をひくのは、納豆や里芋に含まれる粘り成分と同じ、ムチンによるものです。
ムチンは、胃壁を保護し、タンパク質や脂肪の消化促進や、滋養強壮に大きな効果があると言われています。
ほかにも、高血圧予防に良いとされるカリウムや、鉄や銅などのミネラル、便秘改善にも良い不溶性の食物繊維なども含まれています。
また、れんこんを切るとすぐに変色しますが、それはポリフェノールの一種であるタンニンによるもの。
タンニンには抗酸化作用があり、炎症を抑えたり止血作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにも効果が期待できます。
持った時に、ずっしりと重さを感じるものが良いでしょう。
全体的にふっくらと丸みがあり、皮にツヤがあり、色むらや傷がないものを選びましょう。
カットものは、断面が茶色く変色しておらず、白くみずみずしいものがベストです。
また、穴のサイズが小さめで、その大きさがそろっているものは良品とされています。
なお、穴の中が黒くなっているものは鮮度が落ちているので避けましょう。
丸のままの場合は、湿らせた新聞紙で包んでポリ袋などに入れ、冷蔵庫で保存するようにしてください。
カットしたものは、空気に触れないようにラップで包んで冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにしましょう。
また、秋口に出回る新れんこんは傷みやすいので、できるだけ早く使い切った方が良いですね。
今回ご紹介するレシピは、「れんこんのピリ辛肉みそ炒め」。
れんこんのシャキシャキした食感に、少し辛めの肉みそがしっかり絡んだ、ご飯が進む一品で、お弁当のおかずにもお勧めです。
- れんこん 150g
- 豚ひき肉 50g
- 酒 小さじ1
- 白ネギ 20cm程度
- 水溶き片栗粉 (片栗粉小さじ1:水小さじ1)
- 青ネギみじん切り 適量
- 豆板醤 小さじ2(種類によって辛さが異なるので、量は調整してください)
- みそ 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1
- しょう油 小さじ1/2
- 鶏がらスープの素 小さじ1/2
- 水 大さじ2
<下準備>
合わせ調味料の材料をボールに入れ、しっかり混ぜ合わせておきます。
1. 白ネギは、みじん切りにします。
2. れんこんは皮をむいて7~8mm幅の半月切りにし、水に10分程度さらします。
れんこんは、皮をむき空気に触れると変色するため、切った後はすぐ水や酢水に漬けるようにしましょう。
酢水に漬けることで、仕上がりが、より白くきれいになります。
3. 冷たいフライパンに、豚ひき肉と酒を入れてかき混ぜ、火をつけて炒めます。
4. ひき肉の色が変わってきたら、白ネギと水気を切ったれんこんを加え、さらに炒めます。
5. れんこんが透き通るような状態になってきたら、下準備として混ぜ合わせておいた調味料を加え、水気がなくなる程度まで炒めます。
6. 仕上げに水溶き片栗粉を加え、とろみをつけます。
7. 器に盛り、ネギのみじん切りを散らせば、出来上がりです。
炒め具合により、れんこんの食感が変わります。
しゃきっとした食感がお好きな方は、炒め時間を短めに、ホクホク感がお好みの方は、長めに炒めるのがお勧めです。
自分や家族好みの状態に仕上げることができるのが、家庭料理の良いところですね。
切り方や、調理方法の違いによって、さまざまな食感を味わえるれんこん。
その違いを楽しみながら、縁起の良いれんこんを堪能してみませんか?
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●日本野菜ソムリエ協会認定
・野菜ソムリエ
・ジュニア和食マイスター
・ベジフルビューティーアドバイザー
●日本フードコーディネート協会認定
・フードコーディネーター
忙しくても、身体に必要な野菜や果物を日常的に摂りいれるために・・
簡単にできる副菜や野菜料理レシピの提案・開発を行っています。
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