[職場のバレンタインマナー] ビジネスシーンで覚えておきたい、大人のバレンタイン作法
お世話になった上司や先輩、同僚、取引先などにお礼のバレンタインチョコレートをプレゼント。渡し方のビジネスマナーを知らないと、職場で恥をかいてしまうかも。
こんにちは。マナープロトコール講師の矢野誉美です。
日本の伝統文化ではありませんが、すっかり定着しているバレンタイン。
お世話になっている人へ感謝の気持ちを表わす、ビジネスシーンでのチョコレートの贈り方をご案内します。
日本では、バレンタインデーには女性から好意を持つ男性へチョコレートを贈るのが一般的のようですが、なぜ「チョコレート」になったのでしょうか。
1996年の朝日新聞によると、1958年2月にメリーチョコレート会社が百貨店の売り場で「バレンタインセール」を始めました。
ただ、この時、ほとんどチョコレートは売れなかったようです。
「女性から男性へ」という宣伝文句は、この翌年に生まれました。
日本では、聖バレンタイン殉教の地、イタリアのテルニ市から愛の像が贈られたことから、神戸が日本のバレンタインデーの発祥の地と言われています。
その神戸にあるチョコレートの会社「モロゾフ」が、1936年、外国人向けの英字新聞にバレンタインデー向けのチョコレートの広告を出しました。
こうして、チョコレート会社の販売戦略として昭和40年代ころから大々的に進められていき、現在のような盛り上がりを見せているのです。
欧米では、男性から女性へプレゼントを贈るのが一般的です。
チョコレートも贈るようですが、花とカードが主流のようです。
日本のように「愛」の告白が目的ではなく、恋人同士や夫婦、家族が日頃の感謝の気持ちを込めて贈り合うイベントですので、日本のように「義理チョコ」という概念もありません。
いつもお世話になっている上司や仲間に、感謝の気持ちを込めてチョコレートを渡すのは素敵なことだと思います。
しかし、その後の社内コミュニケーションを上手く保つためにもいくつか注意することがあります。
当然のことですが、公私混同はしないようにします。
あくまでも仕事中に渡すものということをお忘れなく。
どうしてもご自分の気持ちを伝えたい方は、改めて時間を別に取ってもらう配慮が必要です。
「親しき仲にも礼儀あり」というように、気の置けない同僚でも相手の立場を考えて贈りましょう。
ビジネスバッグに入れやすいように小ぶりなものが好まれます。
また、大勢の方に一度に渡すような多数入っているものは、個人が取りやすいように個包装されているものが良いでしょう。
同じような立場の上司や同僚に渡すときは、出来る限り金額を合わせるようにしましょう。
また、外から見える包装紙も大きく差がないものが良いでしょう。
それから、品物の価格が高額なものは考えもの。
あくまでも日頃の感謝の気持ちであるということを前提に相手の立場を考えて贈りましょう。
チョコレートの中にはアルコールが含まれているものもあります。
運転などに携わる方に贈る場合には、渡すタイミングに配慮が必要です。
お互いの気持ちを温かくするバレンタインはとても素敵なイベントです。
普段、あまり話したことのない他部署の方ともお近づきになれる、コミュニケーションツールの一つではないでしょうか。
大人のビジネスシーンでのバレンタインは、節度を持って行いましょう。
感謝の気持ちを綴ったカードと一緒に渡せば、社内の雰囲気も一層よくなること間違いなしです。
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外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
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