年金は満額いくら貰える?「下流老人」や「老後貧乏」を回避せよ!

国民基礎年金の受給額は、毎年減少し続けています。老後や退職後の生活を支える年金の満額は、いくらなのでしょうか?下流老人を回避するために今から貯蓄計画を立てておきましょう。

執筆者: ヨースケ城山 職業:節約アドバイザー
国民基礎年金は、毎年減額傾向…

節約アドバイザーのヨースケ城山です。

 

平成27年度の国民基礎年金は、満額で780,100円。

この金額は、毎年減額されているのが現状なのです。

 

 15年前と比べると、約2万5千円減額!

実は、今から15年前が一番年金を貰えていた時です。

その金額は804,200円で、約25,000円も減額となっています。

 

この傾向は、いつまで続くのか、またどのように変化していくのかを考えてみたいと思います。

 

 

過去の国民基礎年金満額の推移
老齢基礎年金支給額の推移
  • 1990年4月~ 681,300円
  • 1991年4月~ 702,000円
  • 1992年4月~ 725,300円
  • 1993年4月~ 737,300円
  • 1994年4月~ 747,300円
  • 1994年10月~ 780,000円
  • 1995年4月~ 785,500円
  • 1998年4月~ 799,500円
  • 1999年4月~ 804,200円
  • 2003年4月~ 797,000円
  • 2004年4月~ 794,500円
  • 2006年4月~ 792,100円
  • 2011年4月~ 788,900円
  • 2012年4月~ 786,500 円
  • 2013年4月~ 786,500 円
  • 2014年4月~ 772,800円
  • 2015年4月~ 780,100円


ピークの804,200円を、1999年4月に迎えます。

そこからは、年々減少傾向が続きます。

 

これを前提として、年金の「物価スライド制」について理解することが必要になります。

 

年金の「物価スライド制」とは?

年金の受給額は、現役時代の納付額だけで固定されてしまうものではなく、毎年の日本国内の物価を考慮して、変動するようになっています。

 

デフレ中は年金の受給額が下がる

日本がインフレになり、物価が上がり続けている間は、年金受給額はそれに合わせて引き上げられます。

日本がデフレになり、物価が下がっている間は、年金の受給額はそれに合わせて引き下げられます。

 

既によく言われていることですが、日本は長い間デフレにあります。

そのために、物価の下がった額に合わせ、年金受給額を引き下げる必要が出てくるのです。

 

 

また、年金加入者の人数や平均寿命などの他の要件を含めて反映させることで、年金受給額を抑制する「マクロ調整スライド」という制度がありますが、ここで詳細にご説明すると、大変なボリュームになってしまうため、今回は割愛させていただきます。

 

この為に、我々の年金支給額は、毎年減っているのです。

 

国民年金保険料の推移

ですが、その一方で、現役世代の保険料負担額は、非常に増えています。

  • 1991年4月~ 9,000円
  • 1992年4月~ 9,700円
  • 1993年4月~ 10,500 円
  • 1994年4月~ 11,100 円
  • 1995年4月~ 11,700 円
  • 1996年4月~ 12,300 円
  • 1997年4月~ 12,800
  • 1998年4月~ 13,300 円
  • 2005年4月~ 13,580円×1=13,580円
  • 2006年4月~ 13,860円×1=13,860円
  • 2007年4月~ 14,140円×0.997≒14,100 円
  • 2008年4月~ 14,420円×0.999≒14,410
  • 2009年4月~ 14,700円×0.997≒14,660 円
  • 2010年4月~ 14,980円×1.008≒15,100 円
  • 2011年4月~ 15,260円×0.984≒15,020 円
  • 2012年4月~ 15,540円×0.964≒14,980 円
  • 2013年4月~ 15,820円×改定率
  • 2014年4月~ 16,100円×改定率
  • 2015年4月~ 16,380円×改定率=15,590円
  • 2016年4月~ 16,660円×改定率(予定)
  • 2017年4月~ 16,900円×改定率(予定)


支給額のピーク804,200円を、1999年4月~に迎えます。

その頃の国民年金保険料は、13,300円です。

 

2015年4月~15,590円ですから、ピーク時との月額の差額は2,290円です。

年額にすると、27,480円増額になっております。

 

毎月の保険料は増加、支給額は減少

つまりピーク時と比べると、毎年27,480円以上保険料が増えているけれど、支給額は毎年24,100円減っているという状況になっているということです。

2027年の国民基礎年金の支給額の予想ラインは約70万円

保険料は、平成29年4月以降「16,900円」に固定されますが、それでも支給額は下がる一方の国民基礎年金です。

そのピーク時の1999年には、年金受給者1人に対して現役は2.54人、で支えていましたが、少子高齢化社会で年々減り続けています。

2015年には

現役世代は1.69人まで減少しました。

今のままのペースで、受給者が年約3%増え続け、加入者が約1%減り続けるとどうなるでしょう?

2027年には

ついに現役世代は0.97人となり、年金受給者1人も支えきれないという状況となってしまいます。
この状況を打開する方法は、次の3つがあると言われています。

  1. 支給開始年齢を引き上げる
  2. 支給金額を引き下げる
  3. 保険料額を値上げする


どれを取るという問題ではなく、全て同時に行われると思われます。

そうしないと、年金財政は破たんします。

 

 

すると、2.の「支給金額の引き下げ」もやはり行われることになり、2027年には国民基礎年金満額でも、70万円が予想ラインです。

つまり、月額58,000円です。

 

大変なピンチを迎えることとなります。

いくらでもある!老後資金を準備するための工夫

今の60代は、まだ大丈夫な世代です。

ですが、50代以下の方は、自分でも老後資金を準備するための工夫をする必要があります。

 

  • 確定拠出年金などの個人年金の準備
  • 生活費の見直し
  • 住宅ローンの早期返済
  • 教育費の削減
  • 収入アップを目指す、など

 

もちろん老後の生活の為に今の生活を犠牲にするのは本末転倒ですが、残された時間をどのように使うかによって、老後の生活が変わっていくことは明らかですので、早めの準備を行っていきましょう。

 

 

おわりに

40代前半ともなると、老後のことを考えないといけない時期に差し掛かっていると考えてよいでしょう。

そうはいっても、これから子供たちが高校、大学と進学するのにお金がかかるし、住宅ローンだってまだあるというのが、現実かもしれません。

 

それで手いっぱいだとしても、少しずつ老後の事も考えておかないと、大変になるということだけは、理解しておきましょう。

今できることをしっかりと行い、あとで後悔しないように、作戦だけは練っておきたいものですね。

 コラムニスト情報
ヨースケ城山
性別:男性  |   職業:節約アドバイザー

社会保険労務士合格者

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンアドバイザー

年金アドバイザー

1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。

著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。

ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売。
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売

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