散歩中のリードに注目!犬の「引っ張り癖」の原因と改善法
愛犬の肉球が傷んでいり、爪の一部が削れている。それは「引っ張り癖」が原因かも。散歩中、犬がリードを引っ張る心理と対処法を紹介。
愛犬の足の裏と、爪を見てみましょう。
肉球が傷んでいたり、一部の爪だけが激しく削れていたりしませんか?
もしそうなら、貴方の愛犬は「正しい姿勢で」歩けていないのかもしれません。
怪我や関節の病気などで体のバランスが崩れることもありますが、リードをグイグイ引っ張って歩く「引っ張り癖」が原因になっていることがよくあります。
小型犬のオーナーさんは気付きにくいのですが、リードがピンと張っている状態の時は、犬の体に負荷がかかっているということになります。
犬は通常、引っ張られると逆に向かって引っ張り返す行動をするので、リードがピンと張ると、より前へ出ようとします。
そして、どんどん体が傾いていくと言うわけです。
歩いている様子を横から見て、愛犬の足が全て地面に向かって垂直に着いているかどうかで、引っ張りの有無を確認することができます。
犬がリードを引く理由はいくつかあります。
- 興奮しすぎている
- 怖い、または緊張している
- 匂いを嗅ぎたい場所がある
- リードが短すぎる
- オーナーさんが引っ張っている
このように様々な原因があるので、どのタイプの引っ張り癖なのかを見極めてから対処していくことが大切です。
「引っ張り癖が酷いから、”ツケ”を教えたい」と、リードを短く持ってピッタリと傍を歩かせる訓練から始める人がいます。
実は、それでは順番が逆なのです。
引っ張り癖がなおれば、”ツケ”は自然とできる。
リードの範囲内で引っ張らずに歩き、オーナーさんとコミュニケーションを取れるようになってくると、次第にリードを短く持っても引っ張らずに歩けるようになってきます。
私たち人間だって、友達と歩く時にピッタリ横にずっとくっついていられたら、居心地が悪くなるものです。
犬にも自由に歩ける時間を与えてあげましょう。
その際、周囲の安全は十分に確認してくださいね。
しっかりと地に足を着けて歩くことと、精神の安定はリンクしています。
そして、引っ張りグセは放置していると、将来的に体にも悪影響が出てしまうことがあります。
首を絞めつけたり、ショックを与えたりする方法を使わなくても、引っ張り癖は改善することができます。
愛犬の健康のために、早めに対処しましょう。
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「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
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