宝くじは買うだけ損?還元率から見た「ほぼ確実に負ける」理由とは。
当選確率や当たる方法を考えるのは無駄!?当たるかもと期待をして毎月買う宝くじ。他のギャンブルと比べても還元率が悪く、確実に負けるようにできているのです。
節約アドバイザーのヨースケ城山です。
今回は、宝くじについてお話しします。
宝くじファンは、どのくらいいるの?
2015年の調査で、宝くじを過去に1度でも購入したことのある購入経験者の割合は、78.5%(前回調査比3.3ポイント増)でした。
そこから推計される購入経験者数は、約8,344万人(同約353万人増)と、調査開始以来はじめて8,000万人を超え、過去最高を記録しました。
最近の1年間に1回以上の購入経験がある「宝くじ人口」は52.6%で、推計人口にして約5,592万人と、前回調査と比べて1.8ポイント、推計人口で約195万人の減少となっています。
また、最近1年間に毎月1回以上購入した「宝くじファン」は11.3%で、推計人口にして約1,206万人と、前回調査比で2.1ポイント、推計人口で約218万人の減少となりましたが、1206万人と宝くじの人気を伺わせます。
平成26年度の宝くじの販売実績額は、9,007億円に達し、収益金額は3,581億円となりました。
こうした収益金は、発売元の全国都道府県及び20指定都市に納められ、公共事業等の費用として人々の生活に役立てられています。
その内の46.7%にあたる「4,204億円」が、当選者に払い戻される金額です。
46%が払い戻しなんて、他のギャンブルではあり得ません。
低すぎます。
要するに、誰でも簡単に手軽にできる、集金システムなのです。
最近1年間で、宝くじをいくら購入したかを聞いたところ、購入者(推定人口=約5,592万人)の平均では「25,210円」でした。
確かに年額で見ると、大した金額ではないように思います。
しかも、その内の46.7%は帰ってくるお金です。
実質的には、もう少し安くなります。
すると、1年間の負け分は、平均すると約12,000円、つまり月1,000円程度となります。
ですが、これが長く続くと、どうでしょうか?
40年間続けると、48万円も損をすることになります。
2015年の調査から、宝くじ(数字選択式宝くじ以外)の購入理由は、「賞金目当て」(63.8%、前回57.1%)と「宝くじには大きな夢があるから」(44.7%、前回47.9%)が二大理由でした。
これに続くのは、「遊びのつもりで」(36.7%、前回34.5%)、「当たっても当たらなくても楽しめるから」(33.4%、前回34.2%)の順で、この2つを含めたトップ4の傾向は、前回と変わりません。
ですが、トップの「賞金目当て」は6.7ポイント増加、逆に「宝くじには大きな夢があるから」は3.2ポイント減と減少しています。
今回の調査では、賞金目当てと、遊び心から当選金額目当てに購入している姿を伺わせます。
遊びのつもりが本気になって、習慣化している傾向があるのかもしれません。
買ったら損をするとわかっていながら、ついつい購入してしまう宝くじ。
金額が月1,000円なら、楽しみの一つとして良いかも知れませんね。
ですが、「継続購入」というのが曲者です。
40年間では、約48万円も負けるのが宝くじなのです。
そのお金を取っておけば、海外旅行くらい行けそうなものですが、1,206万人もの人が毎月1回購入しているのは、やはり楽しみの方が強いからだと思います。
趣味の範囲でなら良いとは思いますが、借金をしてまで宝くじを購入するのは、止めましょう。
実際そういう方がいらっしゃいます。
参考情報 宝くじ公式サイト「宝くじ調査結果」
http://www.takarakuji-official.jp/about/research/
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社会保険労務士合格者
ファイナンシャルプランナー
住宅ローンアドバイザー
年金アドバイザー
1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。
著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。
ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。
著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。
ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。
【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
2017年 老後資金は49.9歳までに貯め始めなさい!: 私の老後に必要な資金は2164万円です あなたの金額は? 発売
2017年 人生の3大支出「住宅」「教育」「老後」を節約しなさい!お金の裏技3冊セット: この3つを節約すれば他の節約は不要!発売
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