高齢者音楽療法って?寝たきり、認知症、痴呆症などにも効果的!

高齢者にこそ音楽を!音楽は脳の活性化や情緒の安定化が期待でき、ボケ防止・記憶力の低下・集中力の回復に効果があります。

執筆者: 小川 瞳 職業:ピアニスト
高齢者に音楽のある生活をすすめるワケ

こんにちは。ピアニストの小川瞳です。


今回は、「高齢者音楽療法」についてお話しましょう。
身近にご高齢の方がいらっしゃる人は、ぜひ参考になさってみてくださいね。

 

 

音楽によって得られる効果
ただ聴くだけで脳に届く。

音楽を聴くことによって、大脳機能の活性化や、情緒の安定化が期待できます。

 

歌ったり奏でたりして楽しむと…

また、音楽とともに口ずさむなど能動的に音楽を楽しむことで、心身の活性化や集中力の回復など、さまざまな機能向上の効果も期待できます。


音楽は、聴くという受動態と、歌ったり奏でたりするという能動態の両方を兼ね備えている点も、心身の活性化に役立つといえます。

 

ボケ防止・記憶力の低下にも!

また、懐メロが人気なように、音楽には当時のことを思い出させる力・・・出来事だけではなく、当時の感情も含めて、昔を回想させる力がありますよね。


つまり音楽には、薄れている記憶を、感覚的に呼び戻す要素があるので、懐かしい音楽を聴くことは、認知症患者にも効果が高いと言われています。


人それぞれの生活によって、どの年頃の曲が一番効果的かは定められませんが、一般的には10代後半のころにはやった曲を聴くと、記憶力がよみがえってくるようです。

 

音楽を聴くと右脳の活動が活発に
失語症患者に対するリハビリにも有効

「メロディック・イントネーション療法」という方法もあります。

こちらは、失語症の方に対して行われる試みで、簡単な日常会話に自然なメロディや強弱をつけて会話表現を行う方法です。


左脳の働きがあまりよくない場合、話すことや聞き取ることが難しくなる「言語上の問題」が発生する場合があるのですが、音楽を感じ取る右脳によって、音楽をともなって日常会話を行うことで、会話表現を取り戻すことが可能となる場合もあるのです。

 

いつも暮らしの身近に音楽を。
ベットから起き上がれなくても、音楽を聴くことはできる

音楽を聴くことはとても簡単で、安心感を得られるため、高齢になればなるほど、生活に取り入れてほしい習慣です。

体力が落ちているときや、病気でベッドから出られないときでも、音楽を聴くことはたやすいはずですし、音楽の中に心地よさを感じられる人も多いと思います。

 

お気に入りの曲をもっておけば、いざというとき心の支えに

何かお気に入りのジャンル、CDやアーティストを特定しておいて、何度も聴き続けて、体の中にしみこませておくと、何か大変な起こったときにも、その音楽を聴けば平常心を取り戻せるなど、心の支えになるかもしれません。

あるいは自分の青春を彩っていた曲を一度振り返ってみて、お気に入りの曲があったら、常に口ずさめるようにしておくと、いつでもどこでも、簡単に気分転換できたり、前向きな気分になれるでしょう。

 

 

おわりに

そこに音楽があるだけで、救われるときがあります。

気軽な気持ちで、普段から音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 
 コラムニスト情報
小川 瞳
性別:女性  |   職業:ピアニスト

ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/

小川瞳作曲 笑顔のBGM
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