居心地のいい部屋の配色って?カラーコーディネートのポイント (1/2)
安らげる部屋づくりに、カラーコーディネートは欠かせません。リラックスできる配色とは? ベースカラーとアソートカラーを調和させるコツや、アクセントカラーの使い方・選び方を例を挙げて分かりやすく解説。
こんにちは。
カラーコーディネーター兼カラーセラピストの安田紀子です。
前回に引き続き、インテリアのカラーコーディネートについてお話しします。
前回は、リラックスできないお部屋の理由について考えてみました。
今回は、安らげるお部屋作りに向けたカラーポイントについてご紹介していきましょう。
インテリアのカラーは、まず大きな面積をとる「ベースカラー(基調色)」、変化を付けるために少量を使う「アクセントカラー(強調色)」、この2つを取り持つ「アソートカラー(配合色)」の3つに分けられます。
ベースカラーは面積も大きく、全体のイメージを作る色のため個性が強くない色を使います。
これは、実際には床や壁、天井などの色ですので、既に決められた色であることが多いでしょう。
ここで個性の強い色や、鮮やかな色を使ってしまうと、組み合わせるアソートカラーやアクセントカラーを選びづらくしてしまいますので、オフニュートラルなど、鮮やかすぎない色が使われていることが一般的です。
次に面積を多くとるアソートカラーも、自分で簡単に色を変えられないドアやクローゼットのような造り付家具に使われる色です。
ただし、カーテンやソファーなど大きめの家具でもアソートカラーとして使用することができます。
この時にポイントとなるのが、ベースカラーと調和させるのか、それとも対比させるのかという点です。
もちろんどちらでも構わないのですが、安らげるお部屋にするには調和させるほうが良いと言えます。
簡単に調和させるには、同じ雰囲気(同じトーン)の色にすることです。
違う色でも、同じトーンだとまとまった印象になります。
例を挙げましょう。
左側がベースカラー、右側がアソートカラーです。
左の色はA・Bとも同じ色です。
右の色はどちらも紫ですが、Aの紫は左側の色と同じトーン、Bの紫は左の色とはまったく違うトーンです。
また、トーンが違っていても、似ている色同士であれば調和している印象になります。
Aの右の色を変えてみましょう。
左の色とは違う色相ですし、Bの右の色と同じトーンですが、調和しているように見えるはずです。
それは、左の色相が黄色、Aの右の色相がオレンジで、似ている色同士だからです。
対して、Bの右の色相は紫です。
黄色とは似ていません。
次にアクセントカラーについて考えてみましょう。
アクセントカラーは少量を使いますので、同じトーンにする必要も似ている色相にする必要もありません。
どんな色でも構いませんが、分量を全体の1割以下にすることをお勧めします。
具体的にはクッションや絵画、テーブルセンターなどです。
前述の同じトーンでまとめたパターンと、似ている色相でまとめたパターンで考えてみましょう。
どちらも同じ色をアクセントカラーとして中央に配置しました。
Aは、同じトーンでまとまっているベースカラーとアソートカラーに対し、トーンが違うためアクセントカラーとしての役割を果たしています。
一方、似ている色相でまとめたBでは、ベースカラーともアソートカラーともまったく違う色相なのでアクセントカラーとして成り立っています。
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川崎市でカラーサロン「nrk color circle」を営んでおります、安田紀子です。
4シーズンを細分化したパーソナルカラー10タイプ分類を対面診断、写真診断で行っています。カラーセラピストとしての知識も活かし、似合う色プラス効果的な色の使いかたをお伝えしています。
TEL:080-1177-9439
〒216-0004 川崎市宮前区鷺沼1-11-14 鷺沼パレス906
HP:http://nrkcolor.com/
・日本色彩学会正会員
・色彩検定1級/後任カラーデザイナー
・東商カラーコーディネーター検定1級(第2分野)
・カラーセラピスト
・パワーストーンセラピスト
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