飛行機の値段はいくらぐらい?民間航空機の機体の価格や、購入方法を紹介!

ボーイング社とエアバス社が公表している飛行機のカタログ価格をもとに、航空機の機体のお値段について紹介。航空機の買い方や、製造にかかる日数、月産台数、コスト構造なども解説します。

執筆者: 奥之園 誠 職業:航空アナリスト
航空機の機体、値段はどのくらいするの?

どんな物にも、「これって、いくらするんだろう?」と思うことがありますよね。

 

車や家だと、おおよその価格の見当はつきそうですが、では、飛行機はいくらするのか、想像がつきますか?

高額なんだろうとは推測できても、具体的にはイメージがわかない方が多いかと思います。

 

今回は、航空機の機体のお値段について解説します。

 

 

飛行機1機当たりの価格は、高いもので400億円台!

飛行機の値段は、別に秘密にはされていません。

機体製造メーカーから、カタログ価格として公表されています。

アメリカのボーイング社や、欧州のエアバス社などは、各機体の値段を公式ホームページに掲載しています。

 

公表されているカタログ価格を見てみよう

今年2017年のボーイング社とエアバス社の各機種1機当たりのカタログ価格は、下表の通りです。

 

現在、世界最大の旅客機「エアバスA380」の場合、レート108円換算で、現在の価格は約472億円、トランプ大統領が次期大統領専用機として採用する「ボーイング747-8」では、約417億円ということになりますね。

 

 

実際の価格は、もっと高くなることも

ですが、実際は航空会社ごとに内装品のデザインや装備も異なるため、実際のところは、各社ごとのオーダーという形となり、その分のデザイン費や、内装費などが加わり、更に価格が上昇することになります。

また、機体を購入するということは、予備エンジンや必要なパーツなども購入する必要があります。

当然ながら、為替変動も影響を受けますね。

 

 

航空会社は、どうやって航空機を買っているの?

航空機ですが、皆さんの想像以上に高い価格だと思います。

では、航空会社が飛行機をどのように買っているかというと、主に二つの方法があります。

 

自社で購入するか、リースするか 

一つは、自社で直接メーカーから購入するパターンで、もう一つは、リース会社を介してリース契約するパターンです。

後者は、セール&リースバックと言って、航空会社がメーカーと機体購入契約を結んで、前払金を支払い、機体受領と同時にその機体をリース会社に売却し、そこからリースするという方法です。

 

一口に航空会社と言っても、財務体質の強い会社と弱い会社とがありますから、各社とも自社の財務体質にあった購入方法を取っているようですね。

 

航空機を自社購入するメリットは?

航空機の購入方法ですが、自社購入の際はお金が掛かるのはわかると思います。

 

では、なぜ自社購入するかというと、当然財布からお金が出て行くので、財務状況的にはデメリットとなりますが、購入した機体は確実に自社の保有資産となります。

 また、市場のニーズに応じた仕様へのカスタマイズの利便性もあることから、そちらのメリットが優先されるようです。

 

ちなみに、国内大手2社の2014年時点では、75%が自社購入となっているようです。

1機の飛行機を組み立てるのに、どのくらい日数がかかる?

777での例ですが、 製造ラインで1機の組立にかかる平均日数は25日~1カ月程度で、塗装を含めると完成までは1カ月~1カ月半程度です。

 

意外と早いと思いませんか?。

アセンブリーと呼ばれる航空機の各パーツが既に組み立てられており、それをラインで組み立てる方式となっています。

777より小型の737については、塗装作業を含めたった1週間ほどで出荷されます。

航空機メーカーは、月に何機作ってるの?

航空機メーカーで、月に何機製造を行うかを「月産レート」といいます。

 

ボーイング社の発表では、現在売れ筋の787については、月産レートは10機となっています。

787より小型の737については、現在の生産レートは47機ですが、2018年には52機まで上げるとの計画です。

一方のエアバス社を見てみると、小型機でLCC(格安航空会社)でよく使用されるA320については、現在の月産レートは50機です。

 

新規の受注以外に、5,000機を超える大量の受注残を抱えている!

現時点で、ボーイングは737だけでも4,452機、全体で5,715機の受注残、一方エアバスはA320で5545機、全体で6,726機の受注残を抱えており、受注残を消化するだけでも現在の生産レートでも10年は掛かる言われています。

加えて新規の受注もあり、まさに工場フル稼働といったところですね。

航空会社のコスト構造は?

どんな業種の会社も、どの経費にいくら掛かっているというコスト構造はありますね。

スーパーなどの販売店の例では、「仕入れ価格、人件費、光熱費、宣伝広告費、固定資産」などがコストとなります。

 

では、航空会社の場合のコスト構造ですが、大きく分けて「直接変動費・固定費・間接費」に分かれます。

 

直接変動費
  • 航空機を運航することにより発生する費用(燃料費、着陸料、運航援助施設資料量料、整備料、空港業務委託量など)
  • 旅客・貨物収入を得るために発生する航空券発売に関する手数料
  • 機内サービス費
  • コンピュータなどのシステム利用料

 

固定費
  • 航空機のリース料
  • 減価償却費
  • 固定資産税
  • 航空保険料
  • 運航乗員などの人件費

 

間接費

航空会社が、企業体として組織機能を果たすために必要となる費用のことです。

安全管理、人事、経理、企画、営業、運航・整備の技術部門などに関わる人件費や設備費が相当します。

 

航空会社のコストを上げている要因は、燃料代、人件費であると言われています。

 

 

自分が乗ったことのある飛行機の値段を調べてみては?

飛行機の価格や、購入方法、航空会社のコスト構造などに関する内容でしたが、自分が搭乗した機体がいくらくらいするのか、興味が沸くのではないでしょうか?

次回は、航空機のパーツの価格について、ご紹介したいと思います。

 
 コラムニスト情報
奥之園 誠
性別:男性  |   職業:航空アナリスト

航空ブロガー、航空検定1級。

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