【耳と心の関係】もしかして難聴?音が聞こえにくくなったのは、精神的ストレスのせい!?
耳と心の関係について解説。耳は無意識のうちに、聞き取る音を選んでいます。耳の機能は正常でも、精神的なストレスが原因で難聴や耳鳴りが発症するケースも。耳の不調を感じたら、一刻も早く受診しましょう。
こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
今回は、耳と心の関係をお話しましょう。
耳はいつでも無意識のうちに、聞き取る音を選んでいます。
目なら、視界のすべてが目に入ってきますが、耳の場合、鳴っている音のすべてが聞こえているわけではないのです。
たとえば、自然に理解できる話し言葉が優先的に耳に入ってきたり、音楽の中でも言葉のある歌のメロディーが強く聞こえてきたりしています。
音は360度どこからでも聞こえてくるので、もしもすべての音が平等に聞こえてきたら、大変なことになってしまうのでしょう。
その逆に、聞きたくない音は聞こえなくなるとも言われています。
特に、幼少期のトラウマの影響は大きく、親から罵声を浴びせられた人は、その親の罵声は耳に入らないような耳になっていたり、学校で嫌なことがあった人は、大人になってからも集団の話し声は聞き取りにくくなったりするようです。
それは、聞きたくない周波数の聴力が落ちてしまうからです。
最近では、ストレス難聴(正しくは心因性難聴)という症状もよく知られるようになってきました。
これは、精神的な理由により、常に音が聞こえなくなってしまう症状です。
ストレス難聴の場合は、音が聴覚中枢に達していても、脳が「聞こえない」と受け止めてしまうようです。
目は閉じれば何も見えなくなりますが、耳は閉じることができないため、精神的に無理をさせ続けてしまうことも多く、最終的に脳が音をシャットアウトせざるを得なくなってしまうのでしょう。
突発性難聴は、その名のとおり「ある日急に聞こえなくなる」病気。
「昨日までは何ともなかったのに、今日になっていきなり聞こえにくくなった」というように、突然起こるのが特徴です。
同時に、目まいや耳鳴りなどを伴うケースも見られます。
歌手の浜崎あゆみさんやスガシカオさん、堂本剛さん(KinKi Kids)らが発症したという報道で、この病気を知った方もいるかもしれません。
突発性難聴の原因は不明ですが、やはりストレスが影響しているという説もあります。
人はストレスを感じると、体の中の血管が収縮されてしまいます。
すると血液が流れにくくなるので、内耳に血液が通わなくなり、耳が聞こえにくくなるのではないかというわけです。
なるべく早く医師に相談するべきですが、症状が片方の耳にしか現れていないと、聞こえにくいということに気づかないケースも多いそうです。
耳の不調は気づきにくく、少し違和感を覚えても「気のせいかな」と思ってしまうことが多いので、ケアが遅れてしまうことも多々あります。
ですが、耳はとても大事な器官。
特に、突発性難聴を治すためには、診察を受けるのは早ければ早いほど良いと言われています。
異変を感じたら、手遅れになる前にすぐに治療にかかってくださいね。
普段なかなか聴力検査をするチャンスもないでしょうが、最近ではインターネットやスマホアプリでも聴力検査が可能になっています。
もちろん、病院で行うような精密さには欠けますが、自分の聴力をチェックする参考にはなります。
日ごろから聴力を気にする習慣を身につけてみてください。
ストレスによるダメージなどがなかったとしても、「聴力は、加齢とともに衰える」というのは周知の事実です。
だからこそ、なるべく精神的にも健康な状態が保てるように気をつけて、しっかりと睡眠をとったり、バランスのよい食生活を心がけたりしてくださいね。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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