まるでストーカー!? 恋人・友達・知り合いのSNSチェックがやめられない人の心理とは?

彼氏や彼女、友人、知り合いのSNSを必要以上にチェックしてしまう人は、2つのタイプにわけられます。ここでは、タイプ別にその心理を解説。どんな願望や不安が隠れているのか、「SNS依存症」になっていないか、確認してみましょう。

執筆者: 石割美奈子 職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師
SNS依存症予備軍かも…「恋人・友達・知り合いのSNSを必要以上に見てしまう」人の心理とは?

こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。

 

「SNSが大好き!」という方はたくさんいらっしゃいます。
中には、ご本人も気づかないうちに「SNS依存症予備軍」と言えるほどSNSにのめり込んでしまっている人も…。

今回は、「恋人・友達・知り合いのSNSをつい見まくっちゃう」という人を2つにタイプ分けし、その心理に迫りたいと思います。

 

 

その1 「嫉妬深い」タイプ
「誰と誰がつながってるの?」見えない人間関係が気になる!

このタイプに当てはまるのは、知り合いのSNSを見て、その人のアップしているコメントや画像だけでなく「いいね」をしている人や他の人のコメント欄も含めて気になる人です。

見えない人間関係がついつい気になってしまうタイプで、その根底には強い「嫉妬深さ」が潜んでいる可能性があります。

 


嫉妬深さは、孤独への不安の裏返しでもあります。
「誰と誰がつながっているのかが気になる」というよりも、「その関係の中に自分は本当に入れてもらえているのだろうか?」といった一種の「見捨てられ不安」があるのかもしれません。

 

例えば…
  • 「A子、私に『一緒に行こう』と言ってた場所に、別の友達と行ってたなぁ・・・」
  • 「B子、『彼氏できた』ってUPしてたけど、彼と別れたばかりの私への当てつけかなぁ・・・」

 

こんなふうに、SNSのコメントや写真を見てモヤモヤと妄想じみたネガティブな感情(疎外感、孤独感など)がわくようなら、嫉妬深いというより見捨てられ不安の可能性を考えてもいいかもしれません。

 

その2 「マウンティングしたい」タイプ
「人と比べられるのはイヤ」と言いつつ、本当は…

このタイプは、基本的には「人と比べられること」を嫌悪している方に多いです。

ところが、そうでありながら、わざわざ他者のSNSを見て自分と比べたり、自分がどう扱われているか推測・妄想したりして、ネガティブな状態に陥りやすい傾向があります。

 

【例】

  • 「知り合いがSNSに自分のよりかわいい写真を載せていると、素直に褒めるよりも落ち込んでしまう」
  • 「友達のSNSに他の友達と遊びに行った写真があって、除け者にされてる気がした」など


このタイプの人は「他者との比較が嫌い」なのに、なぜか自分から人と比べる行為をしてしまっています。
「嫌よ嫌よも好きのうち」という言葉がありますが、嫌がりながらも本当は比較して自分が上に立ちたいというマウンティング願望が潜んでいるケースがあります。

 

 

どこからが「依存症」?

どこからが「依存症」と呼べるほどのSNS依存度なのかは、その人の困り具合や生活におけるSNSの占める割合などによるでしょう。

 

恋人・友達・知り合いのSNSを見まくる人は、SNS依存症に陥りやすい

これまでも、次のような記事でSNS依存症予備軍についてお話ししてきました。

 

【関連コラム】

 

今回お話した「恋人・友達・知り合いのSNSをつい見まくっちゃうタイプ」のSNS好きさんは、これまでにご紹介してきた「更新しまくるタイプ」や「反応を気にするタイプ」よりも、さらに簡単にSNS依存症に陥りやすいと言えます。

なぜなら、本来ならまったく気にする必要の少ない「他人のプライベート」が気になってしまっている状態だからです。
もっとはっきり言うなら、「SNSのちょっとしたコメントや写真から他人のプライベートを推測(妄想)すること」に取り憑かれてしまっているかもしれない状態なのです。

 

当てはまる人は、要注意!
☑ SNSにのめり込むことによって自分の生活が犠牲になっていないか。
☑ SNSのために無用に気持ちが傷ついていないか。
☑ SNSによって友だちを逆恨みしたり嫉妬しすぎたりしていないか。


たまに、自己チェックしてみてくださいね。

 
 コラムニスト情報
石割美奈子
性別:女性  |   職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師

えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。

スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。

2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。


【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。

また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。

得意な相談内容は以下のとおりです。

・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
・発達の特性を持つ方と親御さんの支援
・夫婦関係の改善支援
・親子関係の改善支援
・精神分析的リワーク(復職支援)
・職場の人間関係の改善支援

日常生活ではなかなか得られない、心理的な洞察を深める和やかな相談時間をお約束します。

日本では「カウンセリング」というとまだまだ抵抗のある方も多いかと存じますが、より充実した日々を送るためのツールのひとつととらえて頂ければ光栄です。
どうぞお気軽にご相談ください。


【メンタルコーチとして】
スポーツ選手の方、
難関校合格を目指す大学受験生さん、
コミュニケーションに課題を感じる方を対象に、
メンタルコーチングをさせて頂いております。

勝利のために、夢を叶えるために、より良い対人関係のために。

精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります




コラムlatteでは心理学関連の記事を担当させていただきます。
ご覧くださった皆様にひとつでも参考にしていただける部分があるような、皆様の役に立つ記事を書き続けてまいります!


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