パンの歴史を学ぼう!日本で大人気のパンの先駆けと、現代のパンの種類と特徴!

執筆者: 詩月里沙


パンは美味しいですよね。色んなレパートリーがあるので、気分によって色んなパンを味わう事ができるのも楽しみの一つですよね。
今日に至るまで、様々なパンが日本で登場し定着してきています。
でも皆様、それぞれのパンについて歴史や起源までご存知ですか?
今回は時代によって移り変わるパンの流行とその特徴などご紹介していきます。もしかしたら、まだ知らないパンとの出会いになるかも?

 

戦後間もない時代のパン

 終戦直後は食糧難に悩まされていましたが、アメリカからの支援で大量の小麦が届いたことにより、パン作りも復活。以降日本の欠かせない食の仲間入りに。

芋パン

 物質不足の時代、もちろん小麦粉を綺麗に精製されたものは入手不可でした。その為、少しでも量を増やす為に、お芋やかぼちゃを混ぜてパンを作ったものが、「芋パン」の始まりでした。

ただ、イーストは手に入らず発酵させたものは作れず、膨らませるために、ベーキングパウダー代わりの重曹などが使われました。

たまごパン

 卵のような丸い形のたまごパンは、パンというより、ビスケットのようなタイプのパンです。
たまごパンのルーツは大正時代です。小麦粉、卵、砂糖だけで簡単に作る事ができ、また味も美味しいので、大変ブームとなりました。その後、流行したのは「甘食」。こちらはおやつとしてよく食べられていました。

1950年代のパン
ロバのパン

 ロバを使ってパン売りをしていたので、このように名付けられました。
実際にパンがロバに引かれて売られていたのは、戦前の札幌にて。
札幌の「ロバのパン」は、ロバに引かれた小さな馬車でパンを販売したのが始まりです。
戦後の「ロバのパン屋さん」は、京都市に本店を構えていた蒸しパンチェーン店が始まりです。ポニーに引かせた馬車で、「ロバのパン」として1953年に初めて日本各地でパンを販売しました。
ロバのパン屋さんは、自動車の普及と共に、道路事情に合わなくなり、残念ながらだんだんと見られなくなっていきました。今では見られませんが、馬車のパン屋さん、気になりますね!

コッペパン

 給食でお馴染みだったコッペパン。
そもそも全国主要都市の小学校で給食が始まったのは、1947年でした。
1950年に、アメリカから寄贈された小麦粉を使用してパンを製造するようになり、給食で出されるようになったのが「コッペパン」です。栄養的で食生活の改善に役立つコッペパンですが、現在の給食はご飯がメインなので、以前よりは登場しなくなったそう。

ラスクやフランスパンも登場!1960年代のパン
頭脳パン

 頭脳粉を使用した頭脳パンが誕生しました。これは、推理作家で医学博士でもある、木々高太郎氏が、著書「頭のよくなる本」で、提唱したもので、ビタミンB1を摂取する事で、脳の働きが活発になり、記憶力や思考力が良くなるとしたパンです。
頭脳粉とはそもそも、小麦粉にビタミンB1を配合したもので、脳に必要なエネルギーである、ブドウ糖生成に役立つとしたものです。
この頭脳パンは頭にいいという事で大変話題となり爆発的に売れましたが、しか
多く摂りすぎたビタミンB1は体外へ排出されてしまう為、効能があるとは言い切れませんでした。一時は販売されなくなりましたが、復活後は受験生の間でも人気となり現在も様々なアレンジが施され売られています。食べてみたいですね!

揚げパン

 1960年後半から、給食に調理パンが登場しました。コッペパンをまるごと油で揚げ、砂糖をまぶした揚げパンが大人気となり、今でも根強い人気を誇っています。現在では色々な味で給食に出されてますが地方によってその味が違うとか!?、筆者の地方では、ココア味やきなこ味が定番でした。他の地方も調べたところ、シナモン味やチョコレート味、黒砂糖や抹茶味、うぐいす豆のパウダーがかかったものなどとバラエティ豊富!今後はどんな味のものが出るのでしょうか?

デニッシュペストリーやハンバーガーも登場!1970年代のパン
フレンチトースト

 かたくなったパンを、卵と牛乳の液に浸してから、バターで焼いたものがフレンチトーストです。
映画「クレイマークレイマー」がきっかけで、フレンチトーストブームが起こりました。ダスティン・ホフマン演じる父親が、息子の為にフレンチトーストを作るシーンが印象的な映画です。この映画を見てしまうと、フレンチトーストが無性に食べたくなってきてしまうかも。卵のご準備をしてから観て下さいね。

ドーナツ

 1971年、日本にミスタードーナツ第1号店がオープンしました。同時に、ドーナツブームが起こりました。
1973年には、フレンチクルーラー、1975年にはオールドファッションが販売され、現在でも人気を維持しております。
因みに「ドーナツ」ってパンなの?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは一応パンに入るようですね。お菓子とも考えられますが、パンを焼いたか揚げたかの違いなので、パンと呼べるでしょう。さかのぼって戦時中は軍隊の間食としても食べられていたそうです。世界的には栄養のあるお菓子としての評価も。

ホテルのパンやソフト食パンも登場!1980年代のパン
ローマンミールブレッド

 全粒粉を使用したローマンミールブレッドという食パンが、1980年に、タカキベーカリーから登場しました。これをきっかけに、ヨーロッパタイプのパンへの関心が、一気に高まりました。日本では現在も様々なメーカーから出されています。

チーズ蒸しパン

 1980年代後半に流行したのが、現代にも続く「チーズ蒸しパン」。最初は北海道のパンメーカーである日精製パンが売り出したものでしたが、口コミから火がつき、大人気商品となったようです。
この人気に次々と他のメーカーからも同様の商品が発売され、主にコンビニやスーパーで大人気商品となりました。この商品は、後に登場する「フワフワ」「もっちり」を特徴とするパンの先駆けとなりました。蒸しパンはとても柔らかいので歯が弱い赤ちゃんの食事にも最適です。

ミニクロワッサンやベーグルも登場!1990年代のパン
豆パン

 デパートの地下にあるベーカリーが話題になったのも、1990年代の事でした。その中でも特に人気になったのが、アンデルセンで売り出されれた「豆パン」で、行列ができる程でした。豆パンは、シンプルな生地に、金時豆などの煮豆を混ぜ込んだパンです。意外な組み合わせの素朴な味わいに注目が集まり、アンデルセンやサンジェルマンなどの、大手ベーカリーで販売されるようになりました。
現在でも豆パンは人気商品となっております。

ベルギーワッフル

 ワッフル型で焼かれた、独特の格子柄のサクサクとした甘い食感は、本場ベルギーのスタイルを受け継いだもので、今までのクリームを挟んだだけのワッフルを覆す勢いでした。このベルギーワッフルの登場により、ヨーロッパスタイルのワッフルが日本に定着し、1996年、「マネケン」が新宿に関東1号店を出すと共に、口コミで大人気となりました。ベルギーの「お母さんの味」のパンです。

クイニーアマン

 ベルギーワッフルのブームが下火になってくると、次のブームにやってきたのがクイニーアマンというパンです。
これは、フランスのブルターニュ地方の伝統菓子で、ブリオッシュ生地を折りたたみ、砂糖とバターを敷いた型に入れてオーブンで焼いたものです。外側は砂糖がキャラメル化し、カリカリした食感で香ばしく、内側は甘さと塩気のバランスが整っています。パン屋だけでなく、洋菓子店でも売られるようになりました。現在ではコンビにでも売られていて手軽に食べられます!

ラスク・フランスパン・蒸しパンの人気再来!2000年代のパン
メロンパン

 2000年代に入るとすぐ、メロンパンブームが沸き起こりました。有名なのは、新宿高野で発売された、本物のメロン果汁を使用した生地で、果汁の入ったクリームを包んだ「クリーミーメロンパン」です。メロン以外のフルーツが使用された同様の商品も注目され、行列ができ、大人気となったパンです。メロンパンの発祥は詳しくわかっていませんが、日本の発祥だそうです。

カレーパン

 メロンパン同様、豊富なバリエーションが生まれたのが、カレーパンです。パンの中身のカレーは、北海道・関東・関西などのご当地の味付けを施し、差別化を図ったカレーパンが登場しました。
また、揚げパンタイプのカレーパンだけでなく、焼きカレーパンや、白い生地のパンのカレーパンなど、工夫をこしらえたものも登場し更に人気に拍車がかかりました。
現代ではダイエット思考の女性のニーズに合わせてか、油をあまり使わないローカロリーなカレーパンもたくさん出ていますよね。

ハイジの白パン

 アニメ「アルプスの少女ハイジ」に出てくる「白パン」をイメージして作られたパンです。真っ白でふんわりとした仕上がりである事が、童話の世界をイメージさせ人気となりました。
アンデルセンで販売されているハイジの白パンは昔から人気が定着しています。白くふっくらとして大きくて美味しいのに、意外と安いです。これひとつで気分はもうハイジ!

 


2000年代は、第2次ブームの年とも言えます。
フランスパンは今では至るところのパン屋で力をいれ、フランスパン目当てにお店を訪れるお客さんも少なくありません。
蒸しパンも健康志向の現代の風向きに合わせ、脂肪や油脂をあまり使用しない蒸しパンの開発や、お芋やお豆を使用した蒸しパンなど、工夫された商品が生み出されています。ラスクも、今では色んな種類の味が出てきており、チョコレート、ガーリック、カレー味など、お土産ショップでも行列を目にする事が多いですよね。

おわりに

 パンって本当に美味しいですよね。朝食はパン派!という方も多いのではないでしょうか?独自に調査したところ朝はパン派という方は女性に多いそうです。確かに腹持ちがいいのはご飯ですから、男性はごはん派の方が多いということでしょうか?パンは手軽に手で食べられるので忙しい朝にはうってつけですね。ちなみに私も朝はパンの方が気分が上がっています。これだけ多くのパンがあるので、これからも色んな味に挑戦してみたいものです。

 
 コラムニスト情報
詩月里沙
性別:女性  |  

尊敬する作家:フランチェスカ・リア・ブロック
好きな英語の発音:conversation
得意料理:シチュー、オムレツ
尊敬する女性:アヴリル・ラヴィーン
好きな映画:「バーレスク」
好きな国:フランス、シンガポール
憧れの国:ギリシャ、スウェーデン
好物:かぼちゃ、アボカド、海老、レーズン、小豆、高野豆腐
好きな果物:柿
好きなイタ飯:ジェノヴェーゼ、ニョッキ
好きなスイーツ:スイートポテト、モンブラン、レアチーズケーキ、杏仁豆腐
好きな鮨:えんがわ、ホタテ、カリフォルニアロール
好きな料理:グリーンカレー、スープカレー、ドライカレー、インドカレー
好きなお酒:アマレット
好きな飲み物:チャイラテ
凝ってるもの:香水、アロマ
好きな香り:バニラ、苺、シトラス、ココナッツ
好きな言葉:度胸と愛嬌
モットー:善は急げ
仲良くなりたい人:理屈っぽい人、気難しい人、偏屈な人
好きな場所:代官山、広尾、白金高輪、鎌倉
自己紹介:行き当たりばったり好きな、無計画主義バックパッカー。本が恋人。
長所:物好き
短所:熱しやすく冷めやすい
特技:凝視