英語応用力を高める「クリティカルシンキング(批判的思考法)」とは -英語圏内の子供たちの教育方法-

執筆者: 大澤眞知子 職業:英語教育専門家
クリティカルシンキングとは?

こんにちは、Super World Club代表の大澤眞知子です。


クリティカルシンキングとは、「物事を客観的、論理的、科学的、批判的に分析し、一番可能性の高い答えに近づく」という思考法です。

日本では「批判的思考法」と訳されております。
この思考法は、世界の多くの国々で標準となっており、特に英語を理解する上では知っておかなければならない考え方の1つです。

 

このクリティカルシンキングは、日本でも一昔前から推奨されてきました。

しかしなかなか浸透していないのが現状です。

なぜなら、クリティカルシンキングは「日本の集団心理」や「目上の方を立てる文化」とは全く相容れない思考法だからです。

 


今回は、クリティカルシンキングを取り入れている英語圏内の子供たちの教育方法を紹介します。
また、日本との教育方法の違いを比較した上で、日本ではクリティカルシンキングが広まらない理由もご紹介いたします。

 

英語圏内の子供たちの教育方法とクリティカルシンキング
5歳以下の子供たち

クリティカルシンキングに囲まれて育つ英語圏の子供は、4~5歳までに自分の周りを観察することを自然に覚えます
大人は、子供自身が周りを観察し、それを言葉で表現することを思い切り褒めます。大人が決めたことを守らせるという環境では育ちません。
一見英語圏の子供たちが非常にわがままに思えるのは、このためだと思います。

6歳~10歳まで

6歳を過ぎるごろから、今まで蓄積して来た観察に関しWHY「なぜ?」と考える能力が急激に発達します。
大人にWHYの質問を機関銃のように浴びせます。

しかしそれだけでなく、自分なりの答えも見つけようとします
答えがみつかると今度は、WHAT IF?「もし状況が少し違ったら?」という仮定の状況を論理的に分析出来るようになっていきます。

 

10歳から高校生まで

いよいよ10歳を過ぎる頃から論理的客観的に分析する能力が備わり、Scientific Methodsという方法で、周りのすべての物事を検証理解出来るようになっていきます。

Scientific Methodsでは、まず観察からWHYを導きだしたあと自分で答えの仮説を立てます
そしてその仮説を確かめるための方法を複数試します。

 

WHAT IF「こんな状況ではどうなる?」と確かめる実験グループと、OR ELSE「何も状況を変えないとどうなる?」というコントロールグループを作る大切さも、学校教育を通じて身に付けていきます。

答えをひとつに絞ることなく、あらゆる可能な答えを探して行き、それを科学的に淘汰します。

 

高校までの学校教育の第一目的は、この能力を完成に近づけることです

数学、言語、社会科、理科、他の分野、日常のこと、自分のことすべてに対してScientific Methods を当てはめていけるようになります。

 

 

大学生

英語圏内の大学は、上記の過程を経てクリティカルシンキングの基本が備わった人がその能力をさらに伸ばす場でもあります。

クリティカルシンキング能力がないと、大学教育には対応出来ません

「どれだけ暗記出来るか」が大学となっている国とは、大学の存在感がまったく異なります。

 

日本の教育方法との違い

ここまで述べたように、英語圏内の子供たちの教育方法と日本の教育方法には大きな違いがあります。

例えば、6歳から10歳までの家庭で、英語圏内の子供たちはWHY「なぜ?」と考える能力と、その答えを見つける能力を身に付けます。

しかし、日本の子供たちは教科書に書いてあること、学校や塾の言うことを覚えることに最も重点が置かれています。

思考力を発達させる過程が全く異なるのです

 

また、日本の大学は教えられ暗記した単一の答えが入学することの切符になっています。

唯一絶対の答えは存在せず、”Tolerate Uncertaity”「世の中の不確実性」が大前提であるクリティカルシンキングです。

クリティカルシンキングが日本で理解されない理由はこの違いが大きいです。

 

おわりに

クリティカルシンキングを学びたいけど、どうやったらいい?と困っている方のために、入門編として動画をご紹介します。

私が過去3回開催した「Critical Thinking Free Online Course」です。

 

 

その結果、こんな効果がありました。

 

  • 意見を求められて論理的に答えられるようになった!
  • 周りの人の行動を画一的ではなく、様々な角度から見られるようになった。


しかし「なぜですか?」「例えば?」を連発するようになり、周りの人の機嫌を損ねてしまうこともあったようです。

これも日本が行ってきた教育方法の違いにより、クリティカルシンキングが受け入れられない風潮のためですね。

 

英語を上達させたい方、応用力をつけたい方、是非一度、クリティカルシンキングを学んでみませんか?

クリティカルシンキング旋風を巻き起こし、「なぜ?」を封印する日本の社会環境が変わることを期待しています。

 
 コラムニスト情報
大澤眞知子
職業:英語教育専門家

【カナダの小さな町でボランティア】
 facebook.com/volunteerincanada
【全く新しいカナダ高校・大学留学モデル】
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【脳の思考過程を変える英語教材ーBig John Math】
 facebook.com/bigjohnmath

Super World Club(代表取締役)
superworldclub.co.jp


言語学、脳心理学と、コンピューターサイエンス、数学を組み合わせた独特の指導法を実践しています。
クリティカルシンキング、創造力を備えた日本人を作るため、英語での準備から最終ゴールのカナダ着地までをカナダの人的ネットワークでサポート。
大きな未来へコーチします。

 

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