パステルカラーは太って見える?着やせする洋服の色の組み合わせと、着こなしのファッションポイント
こんにちは。カラーコーディネーターの安田紀子です。
今回は、着やせ効果に実力を発揮してくれる色についてお話しさせていただきます。
色には、実際よりも大きく見える「膨張色」、逆に実際よりも小さく見える「収縮色」があります。
色は次の3つの属性から構成されています。カッコ内は正式名称です。
- 色あい(色相)
- 色の明るさ(明度)
- 色の鮮やかさ(彩度)
そして、太って見えたり痩せて見えたりといった視覚効果に最も影響を与えているのは、2番目の色の明るさだと言われています。
1番目の色あいが関係するという意見もありますが、あまり具体的な実験結果は得られていません。
こちらは参考程度に考えておいたほうが良いかもしれません。
色の明るさとして、明るい色は太って見えるのでしょうか。
それとも痩せて見えるのでしょうか。
「白は太って見える」「黒は痩せて見える」と耳にするように、明るい色の方が太って見えてしまいます。
「白」についての記事の中で、白い碁石は黒い碁石より小さく作られていると書きました。
お洋服でも同じような視覚効果が感じられるのです。
白に比べて黒の方が暗い色であることは一目瞭然ですが、他の色はどうでしょうか。
白・グレー・黒といった色味の感じられない無彩色の中で一番明るい色は白です。
色味のある有彩色の中でもっとも明るい色は黄色です。
この黄色に白を足してさらに明るくなったクリーム色は、とても太って見えます。
また、黄色は暖色系であるため、こちらも視覚に影響していると考えられます。
それに対して、有彩色の中で最も暗い色とされている青紫に黒を足して暗くしていくと、痩せて見える効果が大きくなります。
もちろんどの色も黒を足していくと真っ黒になるので、黒が最も痩せて見える色ということになります。
では、暗い黄色と明るい青紫ではどちらが痩せて見えるでしょうか。
これは視覚効果として色の明るさが優先されますので、暗い黄色の方が痩せて見えます。
いわゆるパステルカラーと総称される明るく可愛らしい色は、残念ながらどの色も痩せて見えることはありません。
それでもパステルカラーを着たい場合は、組み合わせる色に気を付けてみましょう。
デザインとしては縦長に見える服を選ぶのが鉄則です。
また、斜めに柄が流れている物も良いでしょう。ボーダーはNGです。
例えば、明るい黄色の切り替えがないワンピースの場合、視線が縦に流れるように組み合わせるジャケットをロング丈のものにします。
この場合、ジャケットの色をワンピースの黄色よりも濃い色にします。
ワンピースを囲むジャケットに濃い色を使うことで、縦長効果だけでなく色が外に滲むため、膨張して見える効果を抑えることもできます。
また、ストールやアクセサリーで縦長感を演出することもできます。
この場合も濃い色を組み合わせたほうが全体の印象が引き締まって見えます。
着やせ効果を生むことが出来るのです。
いかがでしたでしょうか。
組み合わせる色や小物の使い方で、着やせ効果を演出することはできます。
「明るい色は太って見えるので着ない」ではなく、様々な色を組み合わせて、どんな着やせ効果が生まれるのか試してみて下さい。
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川崎市でカラーサロン「nrk color circle」を営んでおります、安田紀子です。
4シーズンを細分化したパーソナルカラー10タイプ分類を対面診断、写真診断で行っています。カラーセラピストとしての知識も活かし、似合う色プラス効果的な色の使いかたをお伝えしています。
TEL:080-1177-9439
〒216-0004 川崎市宮前区鷺沼1-11-14 鷺沼パレス906
HP:http://nrkcolor.com/
・日本色彩学会正会員
・色彩検定1級/後任カラーデザイナー
・東商カラーコーディネーター検定1級(第2分野)
・カラーセラピスト
・パワーストーンセラピスト
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