ベースカラー・パーソナルカラー診断から引き出す個性 -似合う・似合わない色の見分け方と対策法-

執筆者: 野田敦子 職業:パーソナルカラーアナリスト

こんにちは、oasis-color school主宰の野田敦子です。

今までにベースカラー診断やパーソナルカラー診断を受けたけれど、「似合う」と言われたシーズンの色が何だかしっくり来ない。

そんな声も多く聞かれます。
せっかく診断を受けたのにこれではがっかりですね。

 

この現象は一体どういうことなのか、なぜ似合わないと感じるのかをご説明していきたいと思います。

個性というものは全くもって千差万別

夜空に輝く満天の星が、一つとして重なることなく無限に広がってそれぞれ輝いているのと同じように、お一人お一人の個性は誰一人として同じ人はおらず、その人だからこその輝きを放っています。

ベースカラーやパーソナルカラーは、その無限に散らばった個性に仕切りをつけ、名前をつけたものです。
カラーの境界線ギリギリのところにいて、どちらの色も何となく似合ってしまう方。

境界線からずーっと遠く離れていて、一つのシーズンの色しか似合わない方。

「似合う」と言われたシーズンの色が何だかしっくりこないという方は、境界線近くのタイプである可能性があります。

さらに、スプリングと言われたけれど、スプリングの中でも青系の色は顔色が青くなり、むしろサマーやウィンターの中で赤みを帯びた色の方が血色が良く見えて似合うなどシーズン別と言うより色味や明るさ、さらに鮮やかさによって、似合うor似合わないが決まる方が多くいらっしゃいます。


一部ではありますが、例と対策を挙げさせていただきます。

 

自分に合う色から見る対策法
明るい色がお似合いの方

サマーとスプリングにまたがりのある方が多いようです。

ごく明るく、白に近い色であれば、どちらのシーズンの色でも似合います(例えばごく明るいグレーとごく明るいベージュなど)。

 

ですが、強い色や暗めの色だと、お似合いのシーズンの色でも顔色が沈んでしまうこともあります。
似合うシーズンの色味だと理想ですが、あまり深く囚われず、ともかくストールやスカーフなどで明るめの色をお顔近くに持ってくるようにしましょう。

 

 

深い色がお似合いの方

ウィンターとオータムにまたがりのある方です。

薄い色だと「パジャマっぽい感じ」がしてしまい、グッと落ち着いた色がカッコよく似合います。

ブルーベースだとボルドー、イエローベースだと深いブラウンなどがよく似合います。


似合うシーズンの色であればベストですが、こちらもあまり深く囚われず、トップスもしくはストールやスカーフなどで、お顔近くにしっかりと深みのある色が来るように心がけてください。

 

 

透明感のある色がお似合いの方

ウィンタータイプに多いようです。

似合う色の中でもロイヤルブルーパープルなど、発色の良い強い青みの色が特にマッチします。

 

チャコールグレーやディープグリーンなどウィンターの中でも彩度の低い色が少し苦手。

彩度の低いトップスの時には、お顔近くに透明感の高い色を持ってくるとお顔立ちがスッキリ&ハッキリとします。

 

 

シックな色がお似合いの方

ブルーベースの方に比較的多いようです。

グレー系ブラックなど、彩度の低いシックな色がぐっと落ち着いた雰囲気でよくお似合いです。

色ものでも少しグレーがかったシックなトーンが似合います。


ただ明るいだけのグレー感の無い色は少しぼやけます。

グレイッシュでシックな色をとり入れることで引き締まり、オシャレな感じになります。

 

 

色味の強い色が似合う方

混じりけの無い、強く鮮やかな色みが似あう方。

薄かったり暗かったり、グレーがかった色だと、ぼやけたり暗くなってしまう方です。


黒・グレー・白の無彩色や、オフホワイト・ベージュなどの中間色のトップスの時は、お顔近くに発色の良いスカーフやストールを入れるとお顔が明るくなります。

 

 

色相によって似合わない色のある方

似合うシーズンの色の中でも、黄色系から緑系までが得意の方で、かつ色相環での反対側にあたる「赤色系」が少し苦手という方。

例えばブラウンであれば、いわゆるこげ茶は似合うけれど、赤土のような茶色が苦手といった方です。


もう一方は逆に、赤みの入っている色が得意な方で色相環で遠くにある青系(紺や水色)や、黄色が少し苦手という方。

青であれば少しでも赤が入った青紫系(ラベンダーなど)、黄色ならば赤が入ってオレンジ系などが似合います。


それぞれ色の明るい深いにかかわらず、色相環で似合う色の反対側の色(赤⇔緑 黄色⇔青紫)を避けるように心がけると良いでしょう。

 

 

色は自分の魅力を引き出すツール

とても複雑な話をしましたので、ややこしいと思われた方も多いと思います。

パーソナルカラーやベースカラーは、今や4種類から8種類、16種類、さらに23種類と、複雑に進化しています。

以前もお話ししたように、「本当に似合う色」を見つけるためには、きちんとベースカラー診断士やパーソナルカラー診断士を通す必要があります。

客観的に目で見て診断を受け、時間をかけて似合う色についてのレクチャーを受けていただくことが必須となります。

とはいえ、診断された種類に自分の個性を無理やり合わせるのでは、せっかくの個性を殺すことになり、非常に勿体ないことになります。

自分に似合う色をよく知った上で、色に振り回されるのではなくうまく利用する。

色を「自分の個性を輝かせる照明やレフ版」として、有効に活用していただきたいと思います。

 

 

おわりに

自分の乗っている船や車は、自分では見られません。

それと同じように、自分の魅力もまた、自分自身が一番見られていないものです。


ベースカラーやパーソナルカラーを、自分らしい個性が全体の中のどこにあるのかを見極める道しるべとして、元から持っておられる魅力に自信を持ち、ご自身の魅力を発揮させるツールとして捉えて頂きたいと思います。


そしてまた、「全体の中の自分の魅力」を知ることで、他の人の個性の素晴らしさを知ることもできるのです。

 
 コラムニスト情報
野田敦子
現在地:奈良県奈良市菅原町  |   職業:パーソナルカラーアナリスト

oasis-color school主宰
奈良市西大寺にてカラー診断&レッスンの教室をしております。
「似合う色」を知って他人にはないあなただけの魅力とキラキラ輝く毎日を一緒に見つけましょう♪

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