「地産地消」。

この言葉に出会ったのは、かれこれ15年前。

とある雑誌で特集されていて、その考え方に感銘を受けたのです。

その土地で育った物を、新鮮な内に消費者の手に届けるシステムの1つがファーマーズマーケット。

今回は、私の住むサンフランシスコのファーマーズマーケットの様子をご紹介します。

 

サンフランシスコでは、各地でファーマーズマーケットが開催されています。

その中でも最も有名でかつ、厳選されたお店が揃うフェリープラザ・ファーマーズマーケット。

火・木・土曜日と週3回開催されています。

特に土曜日は規模も大きく、早朝から新鮮な食材を求めて沢山のグルメな人達が訪れます。

 

収穫されたばかりの新鮮な食材は、色つやもよく、食材その物の味がしっかりとしています。

その為、塩、胡椒、オリーブオイルなど、シンプルな味付けで炒めるだけで十分美味しく、食材の持つ本来の味を楽しめます。

 

調理法に悩めば、生産者だけではなく、その場に居合わせたお客さんが教えてくれる事も。

そんなコミュニケーションもまた、楽しい場所なのです。

 

 

サンフランシスコは、年間を通して気候が良く安定しています。

しかし、日本のような四季はあまり感じられません。

 

それでも、ファーマーズマーケットに来ると、食材から季節の移り変わりを感じる事が出来ます。

今の季節、りんご、プラム、ピーチなど彩り豊かなフルーツが店先に顔を揃えます。

 

 

特にピーチは、日本よりも安価ですが、その美味しさは日本の贈答用の桃に引けを取りません。

 

もちろん生で食べても美味しいのですが、ピーチを焼いてから、チーズと一緒にフランスパンにサンドしてパクリ。

その上品な甘みと、チーズの塩味とコクが一体となった、新鮮な美味しさに驚きを隠せませんよ。

この食べ方も、よく購入する生産者さんに教えて頂きました。

こうした情報には、日本では思いつかないような食材の組み合わせが満載で、目から鱗の連続です。

 

 

今月から出始めたEarly Girlと呼ばれる品種のトマト。

小粒で糖度が高く、驚く程の美味しさです。

このトマトでソースを作ったらどれだけ美味しいかな、と想像すると幸せな気持ちになれます。

 

ファーマーズマーケットのお楽しみは、新鮮食材だけではありません。

グリルドポークサンド、メキシカンタコス等のグルメなファーストフードも見逃せません。

最近、日本進出で話題のブルーボトルコーヒーも出店しています。

毎週長蛇の列で、大人気。

美味しいランチを求めてやってくる人も多く、海風に吹かれながら、ベンチや近くの公園でピクニックするのもまた1つの楽しみ方です。

 

サンフランシスコでも、お寿司を初めとした日本食は大人気ですが、今や発酵食品もヘルシーさが受けて注目されています。

ファーマーズマーケットでは、手作り味噌や納豆、塩麹、麹納豆などの、発酵食品を販売しているお店が出店しています。

美味しいお味噌は日本から送ってもらっていたので、これは嬉しい出会いでもあり、私もよく購入しています。

日本の伝統食材が、海外の有名なファーマーズマーケットで紹介されているなんて、日本人として誇らしい気持ちで一杯。

応援せずにはいられません。

 

美味しい食、人との素敵な出会いがあるファーマーズマーケット。

サンフランシスカンにとって、間違いなく日々の生活に欠かせない場所です。

 

今日もまた、素敵な出会いを楽しみに、ファーマーズマーケットへお買い物に行ってきます。