読む力を育てる基本単語 「サイトワーズ(sight words)」とは?フォニックス流の覚え方
a and for he is in it of that the to was you ---
これらの13の単語だけで、英文の25%を占めるそうです(Scholastic社 Sight Word Readers Teaching Guideより)。
このような頻出単語については、ぱっと見て分かることが出来る単語にしようということで、サイトワーズ(sight words)と呼ばれています。
インターネットでサイトワーズまたはSight Wordsで検索すると、たくさんの子供用の教材が見付かると思います。
子供の読み書きのために良く使われる単語については、まるごと覚えてしまおうという視点から、教材がたくさん作られています。
フォニックス的観点から見ると、サイトワーズの単語には、読みやすい単語も読みにくい単語もあります。
例えば、前述の13の単語のうち、a and for in it thatは、フォニックスの知識があれば読めますよね。
ところが、he is of the to was youはイレギュラーです。
基本の42のレターサウンズを、発音記号代わりに利用して、ジョリーフォニックス方式でつづると、heはhee, is はiz, ofはov, theはth+シュワ(弱母音), to はtoo, wasはwoz, youはyooまたはueとなります。
フォニックスも、サイトワーズも読み書きのために必須だとすれば、どちらから先に学べば良いのでしょうか。
私が使用しているジョリーフォニックスでは、このような方法を取っています。
- 最初にフォニックスの基本42レターサウンズを教える。
- イレギュラーな重要単語は、42のレターサウンズをある程度学び終わってから、トリッキーワーズとして、目で見て分かるようにする。
この、最初にフォニックスのルールを学び、サイトワーズはフォニックスのルールをある程度学んでから学ぶという方法は、日本人にとっても、とても有効な方法だと思っています。
理由はいくつかありますが、英語を実際に教えている立場から最初に挙げておきたい理由として、サイトワーズをどのように発音するかという、音の説明がしやすいことが挙げられます。
例えば、of。
これはovという発音をしますが、vという音字体、日本語にはない特殊な音です。
先にvという音と文字を学んでから、ofはovと読むと教えた方が、格段に教えやすいです。
これはtheでも同じですよね。
thという音は特殊で、練習をしないとなかなか発音することが出来ません。
thという音と文字の関係を知らないのに、theを重要単語として先に教えるのはかなり難しいです。
次にあげられる理由が、フォニックスのルールを教えた後から教えた方が、意味の説明がしやすいということが挙げられます。
例えば、to。
これは不定詞のtoとして使われることも多いし、前置詞のtoとして使われることも多い単語で、文脈から説明した方が教えやすい単語です。
フォニックスのルールを教え、ある程度文を声に出して読めるようになってから、文の意味との関係で教えた方が教えやすいのです。
では最後に復習です。
- フォニックス:文字と音との関係を知ること
- サイトワーズ:目で見てすぐ分かるようにすべき、重要単語のこと
しっかり覚えておきましょう。
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