英単語をデコード(分解)しよう!デコーダブルブックスで学ぶフォニックス流の読み方
こんにちは、英語講師の植田朋子です。
今回は、フォニックスと本読みを繋げる、デコーダブルブックスという本を紹介したいと思います。
英語の単語を読むとき、どのように読んでいますか。
例えばSaturday。
フォニックスの知識のある人なら s–a–t–ur-d–ayという6つの要素に分解し、urはerと同じ音、ayはaiと同じ音だから、sa–ter–daiになるというように読んでいきます。
このように、単語をs-a-t-ur-d-ayのような各コードに分解することを、デコードといいます。
Saturdayは、urやayがあるので、少し分解が難しいですね。
では、potならどうですか。
p-o-tと、分解しやすいのではないでしょうか。
このように分解(デコード)しやすい単語のことをdecodable words(デコーダブルな単語)といい、デコーダブルな単語をたくさん使っている本のことを、デコーダブルブックスといいます。
フォニックスから学習し始めた場合、その知識を活かしながら本読みの力をつけていくことが出来るように、デコーダブルブックスを読むようにしていきます。
少しデコーダブルブックスの要素を含んだ文を紹介してみますね。
運動会の一シーンを思い浮かべて下さい。
メグちゃんの出番です。
Meg ran.
Meg won.
Meg got a medal.
どうでしょうか。
このような文章なら、フォニックスの知識だけで音読出来ますよね。
デコーダブルブックスは、このように音読しやすい単語をたくさん使っています。
また、文の内容を絵から推測出来るように、絵も丁寧に描かれているのが特徴です。
では、次の単語はどうでしょうか。
デコーダブルしやすいでしょうか。
- I you one said
どれも非常に重要な単語ですが、文字と音が関連していません。
「こういう音で読むんだ」と分かっていないと、発音出来ませんよね。
これらの単語をジョリーフォニックスの基本42音で表現すると、Iはie、youはue、oneはwun、saidはsedとなります。
このような、読みにくいけれども重要な単語については、ジョリーフォニックスでは「トリッキーワーズ」という呼び方をして、ぱっとみて読むことが出来るように、I=ieというように覚えていきます。
デコーダブルブックスといっても、Iやyouなどの重要単語はもちろん出てきます。
けれども、このようなトリッキーワーズについては、出来るだけ少なく使うようにしてあります。
では、まとめです。
- デコード:単語のつづりを英語の音で表す単位に分解すること。
- デコーダブルブックス:つづりから、音を推測しやすい単語をたくさん使って作られている本。絵も豊富。
- トリッキーワーズ:デコードが難しい重要単語。
日本ではフォニックスは発音の練習と思われていて、まだまだフォニックスの知識を実際の本読みに繋げるという段階が、大事にされていないように感じています。
フォニックスを学んだら、ぜひデコーダブルブックスの音読をし、知識を本読みに繋げていっていただきたいと思います。
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