目的別で見るピアノの選び方!アップライトピアノ・グランドピアノの買い方とお値段 (1/2)
ピアノを購入したいけれど、ピアノのことを全然知らない。
何を選べばよいのかその基準さえわからない。
ピアノは一体いくらするのか、どれだけの予算を組めばいいのか分からない。
そんな方に今日はピアノの音とお値段のことを少しお話ししたいと思います。
アップライトピアノの中古ですと10万円台の破格の物から新品でも30万円台のものから、上は100万円を超えるクラスのものまであります。
グランドピアノですと百万円を少し出るくらいのものから、上は数百万円はおろか1千万円を軽く超えるコンサート用のグランドピアノまでピアノの値段はピンキリです。
カタログを見ても、ショールームなど店頭で実際に楽器を見ても、どれも同じに見えます。
ピアノ経験のない親御さんがお子様にピアノを選ばれる場合などは、ピアノ選びの基準から分からなくてお困りなのではないでしょうか。
ピアノを選ぶ時は、いきなり値段で決めたりメーカーで選んだりするのではなく、できればまず実際にいろいろなピアノを弾いてみていただけたらなと思います。
同じにしか見えないピアノも一台一台音が違うのです。
ヤマハやカワイに代表される日本製、コンサートホールなどでよく見るスタインウェイやベーゼンドルファーなど海外製、いろんなピアノの音を聴いてみましょう。
心に響くか、弾きやすいタッチかなど感じたフィーリングを大切にピアノを選んでいただけたらと思うのですが、なかなかそうもいかないのが現状です。
「どれも同じ音がする」、「違いが全くわからない」など、こちらも率直なご感想です。
みなさまのご関心はやはりお値段。
あまりに安いのは避けたい。しかしあまりに高額なものも無理。そこそこ普通のピアノが欲しい。
こういうご要望が実際多いです。
ピアノの値段の差はどこからくるのでしょうか。
ピアノのお値段の安い高いにはそれなりの理由があります。
ひとつの目安として、アップライトピアノは背が高くなるほど、グランドピアノは奥行きが長いほど、値段が高くなります。
それはピアノのしくみに関係があります。
鍵盤を叩けばサンプリングされた音が鳴る電子ピアノと違い、ピアノは鍵盤を押すとハンマーが弦をたたき音を出すしくみになっています。
グランドピアノもアップライトピアノも中には隅々まで弦が張ってあります。
より良い音を出すのに重要なポイントのひとつは「弦の長さ」。
短い弦より長い弦の方が豊かな音がします。
弦を長くしよう思うと縦に張っているアップライトは、上に伸びるがゆえに背が高くなり、グランドピアノは奥行が長くなっていきます。
アップライトピアノの背の高さ、グランドピアノの奥行はピアノの弦の長さと比例しているのです。
響鳴板(弦の振動が伝わるところ)の面積も、音に大きな影響を与えます。
弦が長いほど、響鳴板の面積が広いほど、音が豊かにいい音になっていくのです。
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