タイで事件・事故に巻き込まれた場合の対処法は?トラブルを防止する方法と対策を解説 (1/2)
タイの政権争いによる混乱や、タイ深南部におけるタイ王国からの分離独立の動き、国境付近の問題等、その時の状況で、治安に変化が見られます。
タイは観光立国であることからも、爆発事件や発砲事件、強姦殺人事件等、タイ全土を騒がすような事件が起きると、経済や治安の悪化を回避しようと様々な対策が講じられます。
タイ旅行やタイ生活を安心して楽しむためには、どのように気を付ければ良いのでしょうか。
今回は、身近に起きている犯罪や緊急事態への対策を中心に書きたいと思います。
タイ警察が発表した2012年の犯罪統計によると、(未遂含む)殺人事件の発生は8,789件、傷害事件は13,422件、強姦事件は3,555件、強盗事件は408件、盗難事件等が45,560件となっています(在タイ日本国大使館領事部、在チェンマイ日本国総領事館発行の『タイでの安全のしおり』を参照)。
中でも、日本人が巻き込まれる被害の多くは窃盗や詐欺で、近年、その被害が増加していると言われています。
その例は、下記のようなことが挙げられます。
- 睡眠薬強盗
- 道尋ねスリ
- 集団スリ
- 女性または女装した男性による誘惑
- バイクを利用してのひったくり
- 置き引き
- 偽警官
- 偽出迎え人
- 偽ホテルマン
- 見せ金詐欺
- 宝石・洋服のセールス
- いかさま賭博
- タクシーやバイクタクシー、鉄道内でのわいせつ犯罪や痴漢行為
- 契約トラブル等
こうした被害を防ぐには、以下のようなことを心掛けた方が良いでしょう。
- 他人から勧められた飲食物やお店に気を付ける
- 日本円の提示を求められても応じない
- 賭け事には乗らない
- 人気(ひとけ)のない通りを歩く事を避ける
- 鞄はしっかりと持つ
- 一人でタクシー等に乗る場合は車番を控え、居眠りせずにいる等
また、親切そうに見えても、例え日本人であっても、安易に相手を信用しないことも大切です。
また、災害やテロ、デモやクーデター等の予測出来ない事が起き、治安に変化が見られる場合もあります。
外務省海外安全ホームページには、国や地域の治安情勢や、その他の危険要因を総合的に判断した海外危険情報が掲載されます。
タイ旅行を検討される際の、目安にすると良いでしょう。
- 外務省海外安全ホームページ:
緊急事態が発生した場合には、在タイ日本国大使館、在チェンマイ日本国総領事館から、メールマガジン登録者や在留届提出者に対する緊急メールの配信や、ホームページ上での情報提供があります。
ラジオ放送のSabaai Sabaai ThailandやJ-ChannelのFacebookのページからも、日本語で関連情報を得ることが出来ます。
こういった情報を参考に、危険な場所には近付かないようにする等の対応が望ましいでしょう。
- Sabaai Sabaai Thailand:
- J-Channel:
万一、被害にあった場合、在タイ日本国大使館や警察へ連絡し、その証明書を発行してもらうと良いでしょう。
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2011年10月~、夫の転勤で、タイのバンコクで暮らしています。
「taecoのバンコク日記」http://ameblo.jp/ta-eco/や「Food Decoration/フード・デコレーション/แกะสลัก」http://fooddecoration.blog.fc2.com/ を執筆。
学生時代&社会人時代は、国際的な開発・環境問題について学び、フィールドワークを通した調査研究等していました。主に、自然環境の再生や創造、環境教育についてが専門です。美しい自然や限りある大切な資源を未来の世代にも継承していくため、今後も、何らかの形で、情報発信や活動に関わることが出来ればと思っています。
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