秋を健康的に過ごす極意は?秋野菜を使用した、薬膳おかずの作り方レシピ
ごきげんよう。
五感ケアセラピスト、料理研究家、国際中医薬膳師の大石麻沙未です。
もう、すっかり秋の風となりましたね。
10月はいよいよ衣替えの月。
年を重ねるごとに、時間の早さを感じます。
秋は実りの秋、食欲の秋、読書の秋、学びの秋と、吸収することがたくさんあって、心と身体が喜ぶ季節です。
月のリズムに合わせながら、静かに瞑想をしてみましょう。
今、自分に必要なエネルギーを感じることが出来るかもしれません。
太陽のエネルギーをたっぷり吸収した秋野菜がお店に並んでいます。
旧暦9月9日は「重陽の節句」があります。
古代より、中国で奇数は縁起の良い数字とされてきました。
重陽の節句は、一番大きな陽数が重なるので「重陽」と良い、長寿や子孫繁栄を願う、五節句の中でも特に重要なお節句なのです。
この時期、自然界では菊の花が盛りを増します。
菊の節句ともいわれ、平安時代の宮中では、菊の宴を開いたり、菊酒を飲んで邪気を祓い長寿を願いした。
また、菊の花に綿を被せ、朝露を染み込ませた綿で身体を拭いて、邪気を祓い健康と長寿を願います。
日本でもこの時代から既に、フラワーセラピーが存在していたわけです。
重陽の節句の設えの主役は、もちろん「菊」です。
菊の花はとても素晴らしい効能を持っています。
最近では菊の花を乾燥して、お茶にした「菊花茶」が多く愛飲されるようになりました。
菊の花の効能は、風邪による発熱、頭痛、咳、喉の痛み、肌荒れや吹き出物にも良く、秋という季節に起こりやすいトラブルを予防する働きがあります。
昔は熱を下げるお薬などはなかったので、菊の花はとても重宝され、貴重だったことが分かります。
現代ではあまり馴染みがない重陽の節句ですが、今年はぜひ、お祝いして下さい。
2014年の重陽の節句は、10月2日です。
重陽の節句が過ぎた10月8日、24節気では「寒露(かんろ)」となります。
朝霧も冷たくなり、いよいよ秋が深まります。
皮膚も閉じ、汗をかくこともなくなります。
冷えから老廃物の排泄力が弱まるとトラブルの原因となります。
東洋医学では、秋は乾燥しやすく「燥邪(そうじゃ)」という乾燥の邪気に侵されやすいと考えます。
呼吸器系のトラブルを引き起こしやすく、また、肌のかさつきや便秘や下痢も引き起こしやすくなります。
この時期の養生は、免疫力を高めることです。
日々の食事は「辛味」のある食材を意識して、肺や大腸を助けてあげましょう。
辛味の食材には、大根、生姜、葱、玉葱、にら、蕪などがあります。
胃腸の弱い日本人にとって、辛味の大量な摂取は注意したいものです。
辛味のある食材は「ほんのちょこっと」が大切です。
また、根野菜は免疫力をアップする働きがありますので、さつま芋やじゃがいも、南瓜、蓮根、人参、蕪などもお勧めです。
さらに、身体の冷え予防も大切です。
夏の間はシャワーだけで過ごした方も、この頃からは湯船にゆっくり浸かって、身体を温めるよう心掛けましょう。
ごはんに美味しい、ほんのちょこっとのお惣菜を紹介します。
生姜はお腹の冷え、痛み、嘔吐、食欲不振、咳に良く、蓮根は血の巡りを良くし、免疫力をアップします。
蜂蜜は体力増強、生理機能促進に良く、潤い不足や便秘改善にもお勧めです。
小さな小皿にちょこっと盛りつけて、お召し上がり下さい。
常備しておくと、とても便利です。
- 蓮根 3センチ
- 生姜 1かけ
- 砂糖 大さじ3
- 水 大さじ1
- 蜂蜜 大さじ1
- 水飴 大さじ1
- 塩 少々
- 酢 少々
- 蓮根、生姜は薄切りにし、沸騰した湯に酢と蓮根を入れてさっと茹で、ザルに上げて流水でさっと洗い、水気を切っておく。
- 鍋に(1)と砂糖、塩、水を加えて中火で煮詰ね、煮立ったら水飴を加えて蓋をし、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰める。
いかがでしたでしょうか。
日に日に気温が下がり、風邪を引きやすい時期になりました。
秋は心や身体に良い食材を取り入れて、健康的に過ごしましょう。
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「食べることも、心のことも、体のことも、魂のことも、すべてを含めた最高のケア」を提供しているモンキュールサロンオーナーの大石麻沙未です。
最高の癒しを目指して、「食、スピリチュアルヒーリング、メンタルケア」の三位一体を軸に、ホリスティックトータルケアを実践しています。
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