心や身体を労わる「癒しごはん」とやさしい暮らし -分付き米・ぬか漬け・お粥のほっこりライフスタイル-
ごきげんよう。五感ケアセラピスト、料理研究家の大石麻沙未です。
「ココロとカラダにいいことしたい!」という方へ、できるだけ沢山の「いいこと」情報をお届けいたします。
皆さまのお役にたつことができましたら幸いです。
第一回目は癒しごはんとやさしい暮らしについてご紹介したいと思います。
モノがたくさんあふれている時代、スーパーには、食材も豊富に並んでいます。
これほど豊かな時代に生きていることに感謝しながら、私たちは上手に日々の暮らしに取り入れていくことも求められています。
贅沢をしないこと、それは決して粗末な暮らしのことではありません。
「余分なものを省くこと」それこそが、現代において大切なことであるのかもしれません。
ちょこっとずつ、という発想を取り入れること。
コロとカラダにやさしい「癒しごはん」の基本は、その時、必用なモノだけをいただくこと。
旬のものをできるだけシンプルに調理して、素材のお味を味わうこと。
日本人のココロである、侘び寂びの精神を取り入れると、無理なく自然にココロとカラダに優しい癒しごはんになります。
日本の食卓に欠かせないのがお米です。
弥生時代、日本にお米が入って来た時から、私たちはずっとお米を食してきました。
最近、玄米食が注目されていますが、糠層をつけたままの玄米、糠層を取った白米、本当はどちらがよいのでしょうか?
その答えは昔の人の知恵にあります。
実は糠は白米に比べて栄養価はありますが、消化はあまり良くありません。
もともと胃腸が弱い日本人にとって、胃に負担をかけてしまうため、昔の人はその糠を上手に食卓に取り入れてきました。
それが「ぬか漬け」。日本の食卓に欠かせないぬか漬けは、糠の栄養分がたっぷり吸収されています。
ほっこり、ほくほくに炊いた白米とぬか漬けは最高の心づくしの食事です。
私は分付き米をみなさまにお勧めしています。
消化のよくない糠層を取り除いただけのごはん、大切なお米だからこそ、美味しくいただきたいものです。
昔の人は、自分たちの体質を良く知っていたのですね。
中国から伝わった陰陽五行論をご存知ですか?
実は、私たちの暮らしのあらゆるところに、陰陽五行の知恵が入っています。
陰陽の陰とは日陰で、陽は日が指していることを意味します。
例えば天と地、昼と夜、男と女、など、日が当たれば影ができるのと同じように、物事にはすべて表と裏があり、相対するものが合わさって、はじめて一つになる、という考え方です。
五行は、万物はすべて、『木』『火』『土』『金』『水』の5つが原素となっているという考え方です。
五行は季節や人の身体、味覚、食べ物をあてはめてその関係を整え、バランスを保つことを教えてくれます。
夏は万物を明るく照らし、太陽の陽が一年で一番強い季節です。
陰陽五行の教えは、高熱、のどの乾き、発汗、心のケアが最も大切な季節だと伝えています。
夏は暑さから喉が渇くため、冷たいものを好む傾向にあります。
冷たい物の取り過ぎはお腹を傷めてしまいます。
体内に余分な水が溜まり、溜まった水はやがて熱を吸収してしまうため、ますます暑く感じられるようになります。
体の重さや倦怠感は水の滞りによるものですが、スタミナ不足と勘違いして肉類や油っこいものを食すと逆効果となります。
夏バテ予防は特に、お腹を労わることにあります。消化吸収がよく、冷たいものを取り過ぎず、温かいものを食すように心がけましょう。
すでに夏バテの症状が出てしまっている場合は、温かいお粥やスープなどがお勧めです。
夏の朝ごはんは優しいスープやお粥がおすすめです。
起きたばかりのカラダをやさしく癒し、活力を与えてくれます。
寝不足やストレスなどが重なると、夏バテを助長してしまいます。
夏の間は特に心の状態も重要ですので、物事を深く考えたり、不安感を出来るだけ持たず楽観的に考えるようにすると良いでしょう。
ストレスを上手に発散しながら、暑い夏を過ごしましょう。
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「食べることも、心のことも、体のことも、魂のことも、すべてを含めた最高のケア」を提供しているモンキュールサロンオーナーの大石麻沙未です。
最高の癒しを目指して、「食、スピリチュアルヒーリング、メンタルケア」の三位一体を軸に、ホリスティックトータルケアを実践しています。
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