飛行機事故に合う確率は何%?過去事例から見る、航空機・旅客機の墜落率とは (1/2)
航空機事故のニュースが多く飛び込んできましたね。
- 2014年3月8日 マレーシア航空370便の消息不明
- 2014年7月17日 ウクライナ上空でのマレーシア航空17便の撃墜事件
- 2014年7月23日 台湾でトランスアジア航空222便の悪天候による着陸失敗
- 2014年7月24日 アルジェリア航空5017便がサハラ砂漠上空で消息不明、後日墜落が確認
- 2014年8月10日 イランのセパハン航空5915便がイランのテヘラン近郊で墜落
- 2014年8月13日 ブラジル大統領候補を乗せたプライベートジェットが墜落
と、ニュース報道を見て航空機の安全性に疑問を感じる方も多いのではないかと思います。
では、航空機事故はどんな原因で起こるのか?普段利用している航空会社は安全なのか?
日本の空は安全なのか?
そんな疑問にお答えしていきたいと思います。
先ず今回は、航空機事故の統計や、過去に発生した航空機事故の事例についてのご紹介です。
現在、世界では年間約3,000万便の航空機が飛んでいます。
日本国内では年間約65万便が飛び交っており、その利用者は1億人以上に上ります。
単純に言うと、日本の全人口が1年に1回は航空機に乗っているという計算ですね。
一般財団法人日本航空開発協会の報告資料によると、ジェット旅客機の2013年の運航機数は19,208機、2033年には36,769に増加すると予測されています。
このうちアジア・太平洋地域の伸び率が一番高く、12,000機との予測です。
ますます空は過密化する事になりますね。
ここ最近の日本での墜落事故ですが、まず1982年2月9日にJAL350便(ダグラスDC-8-61型機)が羽田空港沖に墜落した事故が挙げられます。
この事故で174人中24人が死亡、原因は機長の操縦ミスで、後日機長には疾病疾患が発見されました。
続いて1984年8月12日にJAL123便(ボーイング747-100SR型機)が、群馬県御巣鷹の尾根に墜落した事故です。
この事故で524人中520名が死亡、原因は圧力隔壁の破損による操縦系統へのダメージの結果、機体制御ができなくなり墜落に至った事が濃厚であると言われています。
この日本航空123便の死亡者数520名は、単独機事故の死亡者数としては世界一の死亡者数です。
海外では、1977年3月27日にスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島にあるロス・ロデオス空港で、KLM航空とパンナム(パン・アメリカン航空)の2機のボーイング747型機が滑走路上で衝突炎上し、583名に死者が出ています。
この583名が航空機事故での最大の死者数となっています。
事故原因ですが、気象条件の悪化など様々な原因がありますが、原因の一つに管制官とのコミュニケーション不足(ヒューマン・エラー)があったと言われています。
では、民間旅客機の事故は、どれくらいの確率で起きているのか。
航空業界では、長らく100万フライトに1回が常識とされてきました。
航空機事故が発生すると、その原因が徹底的に調査究明されます。
その事故の教訓が航空機の設計や、運航等様々な分野に反映され、その結果信頼性・安全性が向上し年々航空機事故は減少の傾向にあります。
2011年では、100万フライトに0.37回と言われています。
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