ガラスを削り取って作る美しいクラフト工芸品「サンドブラスト」。作り方の工程と作品例を紹介 (2/2)

執筆者: 吉村凌駕 職業:ガラス工芸家 工房ベネチアンの代表

初心者向けの作品

ご紹介した作品は、上級者向けの物なので、工程が少し複雑になります。

 

初めて挑戦される場合は、単色の色ガラスを被せた材料を使用しましょう。

単色ですので、どなたでも簡単に作品を作ることができます。

 

 

これは、アケビをモチーフにした作品です。

背景部分だけ、シートを剥がして砂を吹き付けて色を出します。

シートで覆われたアケビの図案は削れませんので、綺麗に色が残ります。

おわりに

いかがでしたか。

このサンドブラスト技法は、彫刻する対象がガラスには限られません。

石、タイル、金属、木などにも彫り込むことが出来る、幅広い魅力がある技法なのです。


ご自身でお使いになる物はもちろん、プレゼントとして、オリジナリティーに富んだジュエリー、印鑑、版画等も作ることも出来ます。

 

それらの作品については、次の機会にご紹介します。

 
 コラムニスト情報
吉村凌駕
性別:男性  |   現在地:東京 池袋  |   職業:ガラス工芸家 工房ベネチアンの代表

機械関係のエンジニアから特許技術者を経てガラス工芸家となる。
日本ブラストアート協会の初代理事。
東急ハンズ、池袋コミュニティーカレッジ、品川プリンスホテル、リーガロイヤルホテルの各出張教室講師を歴任、現在は池袋で自社のガラス工芸教室を開く一方、幕張メッセ、東京ビックサイトにも多数出店しております。
サンドブラスト、ガラス胎七宝等のガラス工芸が専門分野です。

ブログ:工房ベネチアンの公式サイト
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