デジタル一眼レフカメラでマクロな世界を写真撮影しよう。レンズの種類と選び方 (2/2)
そして、こちらが実際に撮影した写真です。
- 標準マクロ
- 中望遠マクロ
- 望遠マクロ
メインの花はほぼ同じ大きさですが、背景のボケの大きさや、背景が入る範囲に違いがあることが分かると思います。
標準マクロの方はボケも小さくて硬く、背景に咲く花とも距離があるように感じます。
望遠マクロの方は、背景のボケがふわっと大きく、柔らかい感じになりました。
また、望遠レンズの圧縮効果といって、花と背景との距離が近付いて、花畑のボリューム感が増したように写っています。
それではどのレンズを選べば良いのでしょう?
レンズにはそれぞれ特徴があり、何をどう撮りたいかによって、最適なレンズは変わってきます。
近くの花をクローズアップするには、標準マクロが便利ですし、遠くの花や昆虫を撮るには望遠マクロが最適です。
ですが、まず最初の1本には90mm~105mm前後の、中望遠レンズをお薦めします。
適度に被写体との撮影距離も保てて、ほど良いボケも得られる、使い勝手の良いレンズです。
ちなみに私の撮影では、ほとんどが180mmの望遠レンズを使用しています。
大きく重く、シビアなピントも要求されますが、少し離れた場所からでも撮影出来ることや、何より柔らかく大きなボケが気に入っています。
いきなりマクロレンズを買うのはちょっと、という方には、クローズアップレンズがお薦めです。
これは、レンズの前面に装着して使用するフィルターのようなもので、お手持ちの標準ズームなどで、気軽に接写撮影が楽しめます。
マクロレンズと比べれば近寄れる距離は控えめですが、やや大きめの花なら、画面いっぱいに写し取ることが出来ます。
ただし、ピントの合う範囲が限定されるため、近くの被写体にしかピントが合わなくなります。
いかがでしたでしょうか?
レンズもカメラも色々あって、迷うかもしれませんね。
しかし迷うよりもまず、何か一つ手に取って、色々撮影を楽しんでみて下さい。
次回は、具体的な撮影のお話に入りたいと思います。
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マクロレンズを自在に操り、
光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。
刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に
心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っている。
フォトコンテスト入賞多数、雑誌掲載多数、
2012年、2013年、個展開催。
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シンガーソングライター竹本孝之「August Rain」プロモーションビデオに写真提供。
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