大自然に囲まれた北海道「上の湯温泉」の銀婚湯。野天風呂巡り感想レポート (2/2)

執筆者: izumi6688

かつらの湯

 

「かつらの湯」は、巨岩をくり抜いた岩風呂のように見えます。
その通りですが、これはほぼ空中にあるような高さです。
岩は30トンもある巨岩(館主が自分で運ばれたもの)が、かつら林の中にデンと鎮座しています。

 

その上に、なぜ野天風呂があるのでしょう?
私の解釈は、鳥が樹上で水浴びをするイメージを再現するためだと思います。

 

宿の中にある露天風呂

露天風呂は二つあって、男女入替になります。

 

 

野天風呂は凄かったので、宿の中の露天風呂は大したことはないだろうと思ったら大間違いです。
大きな湯船に源泉が注がれ、ゆったりとしています。

 

 

もう一つの露天風呂、林の向こうを川が流れています。
静かな時間と空間です。

 

泉質・宿泊費・交通
  • 川向1,3号,源泉1号,2号の混合:147ℓ/分、ナトリウム-塩化物泉、pH7.5、60.2℃、成分総計6,708mg/kg、蒸発残留物5992 mg/kg
  • 川向1,3号の混合:23.5ℓ/分、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、pH7.3、74.5℃、蒸発残留物6559 mg/kg
  • 川向2号の混合:15ℓ/分、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、pH7.2、50.9℃、蒸発残留物7155mg/kg
  • 内湯男女各1、露天風呂男女各1、野天風呂5。

 

一泊二食で10000〜19000円。落部町から車で約10分です。 

 

おわりに

大都会から遠く離れたロケーションが、この銀婚湯の類まれな特質を際立たせています。
それに、館主は遊び心満点で、新しいチャレンジを続けています。


2012年5月には「杉の湯」がオープンしました。

これは和風、山小屋風です。
いつまで進化するか、たぶん、命の続く限りでしょう。
「秘湯は人」。

これは「日本秘湯を守る会」の象徴的な金言です。 

 
 コラムニスト情報
izumi6688
性別:男性  |  

全国の秘湯を巡り、ブログ「秘湯感動紀行」で紹介しています。日本文化を考える上で温泉は一つの切り口と言えます。感動した秘湯について、何にどのように感動したかという感想を綴ってゆきます。個人的に波長の合う秘湯の紹介です。温泉が日本を代表する文化の一つで、これを日本自身が再発見し、また、グローバルにも評価されてよいと思います。
ブログサイト:秘湯感動紀行:http://onsen6688.blog.fc2.com