もはや逆トレンド!インドネシアの女のコたちが見せる、個性的なファッションコーディネート

執筆者: KIKO 職業:ライター / コピーライター / 通訳 / 翻訳
はじめに

インドネシアは年間平均気温が27~28度の常夏ですので、衣替えや季節による衣服の新調はありません。
いわば日本の8月が一年中続いているようなもので、洋服といえばTシャツと短パンが基本です。

 

しかし女性は、万国共通でショッピングが大好きですし、着飾るのも大好きです。
インドネシア女性も例外ではなく、モールや街角の商店でショッピングを楽しんでいますが、その姿は今日の世界のトレンドである「抜け感」という言葉にはほど遠い、キメキメファッションなのです。

 

 

インドネシア女性の自己主張が強いファッション

パリ・コレクションを代表するように、今日のファッションは、気合の入れ過ぎない「ルーズ感」を演出するファッションが人気ですが、インドネシア女性は、トップスもボトムスもこれでもかというほどピッチピチなスタイルを好み、ピタピタのTシャツにスキニーパンツが定番です。

 

 

ワンピースも同様で、ふんわり清楚な感じの物は少なく、どことなく昭和の香るボディコンスタイル。
体にフィットしているだけでなく、胸元が開いていたり、背中が丸出しだったり、下着が見えそうな超ミニドレスで惜しげもなく露出しています。

 

 

メイクは囲みアイラインで目力を最大限に主張して、明るい色のアイシャドウを使い、本来の肌より何トーンも明るいファンデーションを塗りたくり、濃いローズの口紅で決まりです。

偽物も気にせずSNSに投稿

しかしどこか垢抜けないのは「パチモン」のせいなのでしょうか。


ルイ・ヴィトンのLVマークやダミエ柄が前面に入ったシャツにワンピース、グッチのGGマークが転写されたショルダーバッグ、プラダのロゴプレートのような物は、良く見れば「PRODA」、PUMAかと思いきやPUME、addidasかと思えばaddias。

 

思わず笑ってしまう「パチモン」シリーズですが、地元女子には大人気。
ボディコンワンピースで1000円~、パチモンバッグで1500円~ほど、プチプラでスタイルをキメたら、その姿を自撮りしてフェイスブックなどのSNSにアップするのが大好きです。


スタイルが悪くても洋服がパツパツでもなんのその、ばっちりカメラ目線でモデルばりのポーズを取り、今日も世界中へと向けて発信しています。

 

 

おわりに

インドネシアは世界最大のムスリム教徒を抱える国で、これまではヒジャブをはじめとするムスリムファッションが主流でした。

しかし、経済発展に伴いファッションスタイルも変化して、今や自己表現の一つとなっています。


インドネシアにはムスリム教以外の宗教を信仰する人達もたくさんいますし、国民の生活水準が上がってきたことで、これからEコマース事業も含めた、ファッションビジネスが大いに発展していくことでしょう。 

 
 コラムニスト情報
KIKO
性別:女性  |   現在地:インドネシア・バリ島  |   職業:ライター / コピーライター / 通訳 / 翻訳

フリーランスライター / 通訳 / 翻訳

留学と旅行で世界各地を回り、辿り着いたのはインドネシア・バリ島。
医学情報サービス会社で企画原稿のライティングを経験、
Webコンサルティング会社でインターネット広告ライティングを担当し
現在はコピーライティング、ポータルサイトのライティング、ウェブメディアのコラムなどを執筆。