スペインへ留学しよう!留学の種類・準備書類・留学エージェンシー・滞在先の選び方 (1/2)

執筆者: 盛 千夏 職業:留学エージェント&スペイン語学校のコミュニティ・マネージャー
スペインに留学するにはどうすれば良いのか

こんにちは、留学エージェントの盛千夏です。

今回は、今や誰でも気軽に出来る「スペイン留学」についてのお話です。

 

有難いことに日本人の私達は、短期留学であれば、思い立ったが吉日でその日にスペインに渡航し、スペイン到着後、直接学校訪問をして勉強を開始することも出来ます。

しかし、やはり事前の準備をすることによって、スペイン語の習熟度や留学生活の充実度も変わっていきます。

 

スペイン短期留学、ビザのいる中期&長期留学、そしてスペイン語+フラメンコやスペインタイルを勉強するおけいこ留学など、たくさんの留学スタイルがあります。

 

 

ビザなしの短期留学(90日以内)

日本人は、スペインへの滞在が90日以内(3ヶ月)であれば、ビザが必要なく、語学学校に通う学生でもステータスは観光客と同じになります。

つまり、スペインに渡西後に語学校を見学し、入学申し込みをすることも可能なのです。


とはいえ、少ないお休みを使って日本からスペインに行くならば、時間の無駄を減らすためにも、やはり事前に入学申し込みをするのがベターです。

最低でもどの学校が良いかという目星を付けておくことが必要です。

 

クリスマス時期から年末にかけては、語学学校が休暇を取る場合もあるので、まずは学校がオープンしているかを確かめて下さいね。

最も短いもので、1週間から入学することが出来る学校があるので、観光+スペイン語習得という選択肢もあります。

 

学校や都市を選ぶときの基準

短い滞在期間の場合は、自分が一番行きたいところに行くのが一番です。

訛りについては殆ど気にしなくても良いです。

どの地域でも、学校では標準的なスペイン語を話します。

 

学校は「授業料、宿泊費、授業の質、ロケーション、日本人スタッフがいるか(日本語のヘルプが必要な場合は)」など、総合的に見て決めましょう。 

 

シニア留学

シニアクラスが開講されている場合もあります。

また、中規模校の場合は、スペイン語レベルだけではなく、生徒の年齢、国籍、性別なども考慮してクラス編成を行います。

年齢が気になる方は、シニアクラスがある学校か、中規模校を選ぶと良いでしょう。 


ヨーロッパでは日本ほど年齢を気にする文化ではありません。

年齢は関係なく、同じクラスの仲間として扱われるので、思い切って普通のクラスを受講されることをお勧めします。 

 

短期ビザを取得して留学(90日以上、181日未満)

スペイン留学用の学生ビザは2種類あります。

短期ビザと呼ばれるものは、スペイン滞在が90日以上181日未満と定められており、現地での延長手続きは不可です。

 

申請に必要な書類や申請用紙は、日本にあるスペイン大使館から入手します。

 

2014年現在の必要書類は下記のようになっています。

 

  • 査証申請用紙(ビザ申請用紙):原本とコピー。
  • 証明写真:45mmx35mm、1枚、カラー背景白。
  • パスポート:入国より1年以上有効。
  • 入学許可証:原本とコピー。
  • 宿泊証明証:原本とコピー。
  • 経済能力を証明する書類(銀行残高証明証など):原本とコピー。
  • 海外留学保険の証明証:英語かスペイン語
  • 返信用定型封筒
  • 結果通知用紙:返信用封筒に宛名・宛先を記入し、返信用切手を貼り付けて提出。
  • 連絡用データ・メモ用紙

 

用意する書類が多くて大変そうと躊躇すると思いますが、実はそれほど面倒な書類はありません。
ただし、スペインの語学学校から入学許可証と宿泊証明書を送付してもらう時に、思ったより手続きが早く進まないとイライラすることもあります。

スペインと日本の郵便事情は、必ずしも良いとはいえませんので、早目に行動をする必要があります。

 

留学エージェンシーを上手に活用する

語学力に自信がない方は、留学エージェンシー(留学手続き代行業者)に手続きをお願いするのがベターです。

語学学校にとって、エージェンシーは学生を連れてきてくれるお客様なので、エージェンシーを通すと書類が早く整ったり、融通が効くこともあります。

特に、現地エージェンシーはスペイン語が堪能なので、学校との交渉を任せても安心です。


通常エージェンシーは、契約している語学学校と密な関係を持ち、また語学学校からコミッションをもらっているので、入学申し込みの代行手続きは無料です。

このような無料サービスは有効に利用しましょう。

 

学校や都市を選ぶときの基準

長期滞在となるので、心配なのはやはり生活費です。

生活費が安い、地中海側のバレンシアからアンダルシアがお勧めです。

 

余り気にする必要はないですが、どうしても訛りが気になる方は、バレンシアやマドリード近郊の町がお勧めです。
授業料も数ヶ月単位になると、各校かなり差が出ます。

 

 

授業時間

学生ビザを取得する=勉強のためにスペインに行くことです。
そのため、授業時間は最低週15時間以上必要になります。

 

私の留学エージェントとしての経験から、一番良いのは週20時間。

半日は学校で勉強し、クラスの後は1日1時間から2時間は復習、それ以外はインテルカンビオ(Intercambio、言語交換)や学校のアクティビティに参加すると、有意義な時間が過ごせます。

 
 コラムニスト情報
盛 千夏
性別:女性  |   現在地:スペイン、バレンシア  |   職業:留学エージェント&スペイン語学校のコミュニティ・マネージャー

スペイン在住14年目(バルセロナ4年、バレンシア10年)。

留学生としてバレンシアでスペイン語を勉強中に、バルセロナの医療系出版社で仕事を見つけ、運良く労働許可をゲット。
現在は古巣バレンシアに戻り、スペイン語学校のコミュニティ・マネージャーのかたわら、留学エージェントとして活動。

私生活は、スペイン人パートナーと猫2匹の気ままな大人生活をエンジョイ中。

運営サイト
- プエンテ・スペイン留学(スペイン留学一般):http://puente-ryugaku.com/
- バレンシアスペイン語学留学情報(バレンシア留学専門):http://valencia-ryugaku.com/
- スペイン庶民生活@バレンシア(スペイン生活一般):http://spainseikatsu.com/

 

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