ベルリンという都市の特色の一つに、個人経営のカフェがとても多いということが挙げられます。

物価の安いベルリンでは、カフェ開業をするのにあまり資金が必要ないとのことで、ベルリンのあちこちに、オーナーの趣向を凝らした素敵な個人カフェが続々とオープンしています。

カフェ巡りをしてきた中から、特にお勧めをご紹介したいと思います。 

店内のインテリアが徹底的にアンティークで統一されており、古き良きヨーロッパのカフェにタイムスリップしたかのような気分に浸れるカフェ、PAKOLAT。

店内には大きなアンティークのコーヒーマシーンが置いてあり、コーヒー豆の袋が無造作にディスプレイされていたりと、何だかノスタルジックな気持ちになります。

緑色の壁紙も、インテリアとマッチしていてとても素敵です。

店内の奥はキッチンになっていて、パティシエがケーキを作っているところを見ながらくつろげます。

アンティークの蓄音機やピアノ、ランプや扇風機など、小物一つひとつが年代物で、本当に外の世界を忘れてしまいます。

ソファ席もあるので、コーヒー1杯で何時間でもゆっくり出来そうです。

コーヒーは厳選されたアメリカ、アジア、アフリカ産のコーヒー豆を、特注のコーヒー炒り器で長時間かけて、じっくりローストしているそうです。

それ故、香り豊かで深い味わいのコーヒーを飲むことが出来ます。

こちらのカフェ、さらに魅力的なのが自家製ケーキ。

ベルリンのカフェでは、どこでも美味しいケーキをいただくことが出来るのですが、こちらのカフェのケーキはその中でも高いレベルだと思いました。

驚いたのが、筆者が行った時には抹茶ケーキを提供していたことです。

一口食べた途端、抹茶の濃厚な味が口いっぱいに広がります。

ベルリンで思いがけず、和を感じることが出来ました。

次のお勧めは、とても気さくなフランス人オーナーの、お洒落なカフェLouise Chérieです。

こちらも内装が凝っていて、このガーリーな空間はぜひ女性にお勧めしたいカフェです。

先客がいなければ、ぜひこちらの席に座ってみて下さい。

このお姫様仕様の一角に座っていただくコーヒーは、何とも優雅です。

こちらで提供されている自家製フランスキャラメルカスタードプリンが、滑らかでとても美味しかったです。

キャラメルプリンは、イギリスで生まれてフランスでスイーツとして完成されたことを知ってましたか？ 

こちらの朝食メニューも色とりどりで可愛らしいです。

ちょっと遅めに起きた日は、こんな素敵なブランチも良いのではないでしょうか。

最後にご紹介するのは、住宅街の中にあるベルリンでは珍しい小さく繊細なケーキを提供しているケーキカフェ、Werkstatt der Süßeです。

ドイツのケーキは一般的にどっしりとしていてとても大きく、繊細さには少し欠けるところがあるのですが、こちらのカフェで提供されているケーキは、とても小振りでまるで宝石のように美しいです。

地元の人に愛されているだけでなく、遠方からもこちらのケーキの評判を聞きつけてお客さんがやってきます。 

ショーケースにずらりと並ぶキラキラと美しいケーキ達。

このようなケーキをあまり見慣れていない現地の人々は、思わず感激してしまいます。

筆者がどれにしようか悩んでいたところ、隣にいた常連さんらしきお客さんが、お勧めのケーキを教えてくれました。

「ベルリンで美味しいケーキが食べれる場所、知ってる？」と聞かれたら、絶対にお勧めするケーキ屋さんの一つです。

ぜひ一度、繊細なケーキが恋しくなったら試してみて下さい。

以上、ベルリのおすすめカフェでした。

ベルリンに来た際には、ベルリナー達に混ざってカフェ巡りをすると、現地の目線でベルリンという都市を感じることが出来て面白いです。