デスクワークによる酷い肩こり解消方法!正しいPC位置・高さと、パソコン時の姿勢 (2/2)
ではパソコンを使うときには、画面がどの位置にくるように調整すれば良いのでしょうか。
それは、「頚椎の生理的弯曲に合わせた高さにする」ということです。
まず、自分の頚椎の生理的弯曲がどの位置になるのかを確認しましょう。
- 壁に踵と背中をぴったりと付けて立って下さい。もしその位置で立ちにくい場合は、踵を5cm程度壁から離してもOKです。
- その状態で顎を引いて下さい。
- その後顎を引いたままで後頭部を壁に付けて下さい。
- その位置が頚椎の生理的弯曲の位置です。
余談ですが、もしこの姿勢を取った時に、頭や首の位置が普段より後ろになるような感じがするなら、あなたは普段首を前に突き出した姿勢になっているといえます。
- パソコンに向かい、先ほど確認した頭の位置を再現して、目線のやや下(あるいは同じくらいの位置)にモニターが来るように高さを調整します(嵩上げをします)。
- ノートパソコンの場合、嵩上げをするとキーボードの位置も高くなってしまうため、キーボードは外付けのものを別途用意し、パソコンのキーボードは使わないようにしましょう。
- デスクトップパソコンでは、モニターの高さ調整が出来るようであれば、適度な位置にモニターの高さを変えましょう。
もしモニターの高さが調整出来ないものであれば、ノートパソコンと同じく、モニターの嵩上げをしましょう。 - また、モニターの高さを自由に調整出来る「モニターアーム」を導入するのも良いでしょう。
ちなみに、私はデスクトップパソコンのモニターにモニターアームを使用していますが、上下左右だけでなく、ティルトや前後へも簡単に移動させることが出来るので、肩こり予防にとても有効性があると実感しています。
顎を付き出した姿勢になる原因として、頚椎だけでなく、脊柱全体の位置関係も大きな要因です。
出来るだけ脊柱の生理的弯曲(背骨全体でS字カーブ)を保持した姿勢で、座るようにすることは、顎の過剰な突き出しの予防にも効果的です。
そのためには骨盤を起こし、腰椎をしっかり伸展させることが重要です。
そのためのポイントは、お尻(特に仙骨と呼ばれる部分)をしっかりと背もたれにつけることを意識することです。
また、足の裏は床にしっかりとつけておくようにしましょう。
パソコン作業が原因の肩こりには、長時間同じ姿勢でいるからという理由だけでなく、頚椎を過剰に伸展させていることが原因になっていることが多くあります。
それを予防するためには、頚椎の生理的弯曲を考慮した画面の位置を考えることが重要です。
自分の頚部の生理的弯曲の位置関係を確認し、それをパソコン画面の高さに応用することがポイントです。
出来れば脊柱全体が生理的弯曲(S字カーブ)した位置になるように留意すれば、なお良いでしょう。
ノートパソコンの場合、別途外付けキーボードを用意し、嵩上げされたパソコンのキーボードは使わないようにすることも大事です。
デスクトップパソコンのモニターの調整にモニターアームを使用すれば、なお自分の合ったモニターの高さを見つけることが出来るでしょう。
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■株式会社ILLUMINATE代表取締役
子どもの発達と子育てを応援する会社。
https://illuminate-kobe.co.jp
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YouTubeチャンネル「こども発達LABO.」では、言葉と体の発達に関すること、発達障害のある子どもへの手立てなどについて発信しています。
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■子どもと姿勢研究所代表。
子供の姿勢や体の発達の仕組みや取組方法について、医学的視点をもとに、どなたにも分かりやすくをモットーに情報発信しています。保育士さん向け情報も。姿勢や体作りに関する講師依頼もお受けしています。
http://kodomotoshisei.kokage.cc
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会社の代表をしながら、全国各地の保育園・幼稚園で、、保育士さん向け講義を実践しています。
また保育園コンサルタントや巡回相談事業への参画など、裏方として保育士さんをバックアップする仕事もしています。
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