赤ちゃんは、お腹の中にいる時の記憶がある?新しい胎教のはなし -前編-

執筆者: 世野尾麻沙子
はじめに

「胎教」と聞いて何をイメージされますか。

 

モーツアルトのような、軽やかで心地良いクラシック音楽を赤ちゃんに聞かせる。

絵本を読んであげる。話し掛けや言葉掛け。

様々な胎教(胎児に対する教育)があります。

 

それが今、変わりつつあるのです。

 

変わる胎教

今、胎教の世界が少しずつ変わり始めています。

今までは、お腹の中の赤ちゃんは、お母さんに自分の意志を伝えられないと思われていました。
それが、どうも違うようであると、お母さん達の体験から分かってきたのです。

今までは「お母さんが胎児に教える」と言う、一方通行の胎教でした。
それが「胎児がお母さんに教える」胎教になって、広がりつつあります。

胎内記憶から分かった胎児のこと

胎児は、科学的には、意志も記憶もない、と思われる方も多いのでは。

しかし、最新の研究では、胎児もお腹の中での出来事を覚えている「胎内記憶」が、産婦人科医の池川明先生によって多数調査研究されています。

 

産まれた子供の3割以上が、自分がお腹の中にいた時の、外の世界のことを覚えていたのです。
そして、その話を語ると言われています。

子供達は、喋れるようになると、自分がお腹にいた時にどんなことをしていたか、話をしてくれます。
大人でも、自分が胎児だった頃の記憶を持っている方もいらっしゃいます。

 

 

胎児には、記憶も意志もある。
胎児が何を考え、何をしたがっていて、何を伝えたいのか。
それが分かれば、妊娠期間をもっと楽しむことができるでしょう。

 

妊婦さんは胎児とコミュニケーションできる

8年以上、胎児とのコミュニケーションを自分で体験、指導してきた経験から、分かってきたことがあります。
それは、全ての妊婦さんは、お腹の中の赤ちゃんが、何をしたがって、何を伝えたいのかを直感的に分かっていると言うこと。


「ママ、夜ご飯はこれを食べたい、あれは食べたくない。」
「ママ、今日はお出掛けしたくないよ。」
「あそこに行きたいな。」
「あの人に会いたいよ。」

 

など、胎児は、自分の意志をお母さんの感覚を通して伝えてきています。

実は、胎児と妊婦さんは、無意識にコミュニケーションできているのです。
そして、知らず知らずの内に、胎児のやりたいことをして、食べたい物を食べています。

今まで、何百人もの方に、胎児とのコミュニケーションのやり方をお伝えしてきました。
その全員が、胎児とコミュニケーションできていました。

 

 

妊婦さんの力

胎児とコミニュケーションできるとは言え、そんな感覚的なことは信じられない。

誰も、胎児が話しかけてくるなんてことは言わないから、私の思い違いか気のせいだ。

そう思ってる方が多いです。

しかし、妊婦さんは誰でも、簡単に胎児の意志を感じることができます。
実は、既に感じているかもしれません。
ただ、それが何となくだったり、自分の思い込みかもしれない、と素直に胎児の意志を受け取れなくなっているだけなのです。

妊婦さんは、すごい力を秘めているのです。
それに気付くと、色々と面白いことを感じられるようになります。

 

おわりに

中編では、実際に、妊婦さんがどのように胎児とコミュニケーションできているのかをお伝えいたします。

今日も、楽しい妊婦生活をお過ごし下さい。