つい子供を叩く、手が出てしまう…子育てストレスのイライラ対処法 (1/2)

執筆者: チャイルドカウンセラーゆみっち 職業:保育士歴25年 子育てママ専門セラピスト
はじめに

私は約25年間、保育士をしていました。

その中で出会ったママの多くが、子供を叩いてしまうと言う悩みを抱えていたのです。

 

「他のお母さんは皆、優しそう。」

「ダメだと分かりつつ、つい手が出てしまう。」

「先生、私は悪い母親なんです。」

 

そう自分を責めるママが実に多くいました。

しかし、本当に悪い母親なのでしょうか。

なぜ、子供に手が出てしまうのか

子育てにイライラすることは、誰でもありますよね。

ではなぜ、イライラしてしまうのでしょう。


早くして欲しいのに、子供がぐずぐず言ってなかなか動いてくれない、など、ママの思い通りにならないからではないでしょうか。

 

子供は本来、好奇心旺盛ですし、自我が出始める2歳頃は何でも自分でやってみたい時期です。

大人の思い通りにならないのは、当然のこと。

でもママは、それを分かっていても、子どもの思い通りにはさせたくないのです。

なぜなら、自分が子供の頃、親に思い通りにさせて貰えなかったから。

 

「私は、親の言う通りにしてきた。」

「我慢してきた。」

「良い子でいた。」


ママの心の中で眠っている、幼い頃の自分がそんな風に囁いて、我が子が我儘を言ったり、泣いたりすることを嫌うのです。

許さないのです。

私は我慢してきたのだから、あなたも我慢しなさい、そんな思いが湧き上がり、気付けば手が出てしまっているのかもしれません。

 

 

イライラし始めたら

目の前の我が子は、幼い頃の自分でもあります。

私も本当は、こうやって自分の思いを出したかった、と言う気持ちを反映しているのかもしれません。

そんな鏡である幼い頃の自分の声に、少し耳を傾けてみませんか。


もし、我が子が「靴を自分で履く」と言い張っていたとします。

今までは「早くしなさい、お母さん急いでいるんだから」と言って、叩いて急がせていたかもしれません。

でも、目の前の我が子は、思い通りにできなかった幼い頃の自分の姿。

今、自分のやりたいようにやってみているのです。


靴を自分で履いてみたいのかなと、子供の気持ちに少し「共感」してみましょう。

共感して貰うと、子供はハッとした表情で大人を見ます。

気持ちを分かってくれたと感じるのです。

 

ママの思いもちゃんと伝える

そうは言っても、共感しただけでは子供は動いてくれません。

共感して、靴を自分で履こうとする子供の頑張りや行動を「認めて」あげます。

そして最後に「ママの思い」もしっかり伝えて下さい。


「ここまで自分で出来たんだね、すごいね。ただ、ママもう会社に行かないと、社長さんに怒られちゃうんだ。こっちは○○ちゃんが自分で履いて、こっちはママがお手伝いしたいんだけど、良いかな。」


こんな感じです。


ママの思いを、いきなり「早くしなさい」から伝えるので、子供はなぜ叱られるのか分からず泣くのです。

子供は自分のできること、やりたいことをやっているだけ。

 

「共感」「認める」「ママの思いを伝える」この順で、やってみて下さいね。

 

 

 
 コラムニスト情報
チャイルドカウンセラーゆみっち
性別:女性  |   現在地:鳥取県  |   職業:保育士歴25年 子育てママ専門セラピスト

子育てママ専門セラピストのゆみっちと申します♪
保育士歴25年の経験を活かして自宅にて「育児カウンセリングサロン」をやっています。スピリチュアルなお話も好きです♪

ブログには子育てのこと、スピリチュアルなことなど書いています。のぞいてみてもらえたら嬉しいです。
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