インテリアや雑貨の飾り方、5つのコツ。お洒落に見せるディスプレイコーディネート

執筆者: 久保貴美 職業:インテリアコーディネーター
はじめに

こんにちは。インテリアコーディネーターの久保貴美です。

雑貨屋さんやインテリアショップで「可愛い!」と一目惚れをして購入した雑貨を、いざ部屋に飾ろうとすると「あれ、なんか違う…?」と思った経験はありませんか?
その理由は、お店と家の雰囲気が違うということもありますが、飾り方も大きく影響しています。

 

今回は、簡単に今すぐに取り入れられる、ディスプレイのコツをいくつかお伝えしたいと思います。

 

コツ1.「余白をつくる」

例えば、棚などに雑貨を飾る場合、スペースがあるからといって、飾りたいものを全て置くと、何を見せたいのか分からなくなってしまうこともあります。


余白を作りながらゆったりと並べ、空間の“リズム感”を意識しながら「何を見せたいのか」飾るものを厳選してみると、洗練されたイメージになりますよ。 

 

コツ2.「同じ種類のものを2~3個」

ショップで気に入った小物をみつけた場合、1つだけ買うことが多いと思うのですが、特に小さい小物はポツンと寂しくなることも。


あえて2~3個買うと、飾った時にボリューム感が出るのと同時に、飾り方のバリエーションも広がります。

「2~3個」という理由は、ペアで飾ると素敵なものや、大き目のものは2個が良いかもしれませんし、小さ目の小物は3個の方が良いかもしれないからです。


例えばペアで買った場合、両サイドに置いてシンメトリー(左右対称)に飾ったり、3個あると“ひとつのまとまり”として存在感が出ます。 

 

コツ3.「三角形の法則」

ディスプレイの法則に、「三角形の法則」というものがあります。
正三角形でなくても良いのですが、例えば中央を頂点として両サイドに低めのものを置く、または左右どちらかを頂点として並べると、ディスプレイとして素敵に見えます。

 

 

これは、モノが「3つ」あるとまとまり感が出ることと、そして「高低差をつける」と美しく見えるからなのですね。

美しさのポイントは“メリハリ”です。

 

この「三角形の法則」を実践するときに便利なのが、「フレーム」と「フラワーベース」、そして
ちょっとした「オブジェ(小物)」の3点セットです。
例えば、フレームで高さを出して、フラワーベース(+花)とオブジェを飾るだけで、ディスプレイがひとつ完成です。 

 

コツ4.「素材でバリエーションをつける」

飾り方を意識できたら、飾るものの“素材”も意識してみましょう。
木・ファブリック・バスケット・陶器・ブリキ・そして植物など、素材が複数あると、ディスプレイにも深みが出て、より素敵になります。 

 

 

コツ5.「テーマやコンセプト、色を合わせる」

飾るモノをチョイスする時は、飾るもののコンセプトやテーマを合わせましょう。
そして、色のトーン(明るさと鮮やかさ)を合わせることもポイントです。
また、モノとモノ(または一部)の色をリンクさせて統一感を出すのも良いですね。

ちなみに、これは我が家の玄関のニッチのディスプレイです。

 

 

壁のアートを頂点とし、左右にフラワーベースと雑貨(LEDキャンドル+木の台)を置いています。


フラワーベースもシンプルなホワイト色のものは、どんなインテリアにも合うので重宝します。
LEDキャンドルは、そのままでは小さ過ぎてバランスが悪かったので、庭にあった木を土台にしてボリュームを出し、下に布を置いて素材をプラスしました。


コンセプトは「シンプル・北欧ナチュラル・エレガント」といったところでしょうか。 

 

おわりに

いかがでしたか。
インテリアコーディネートの肝ともいえる、「色・素材・形」。
ディスプレイをする時にもそれを意識することで、美しく統一感のあるディスプレイになります。

 

毎日眺めたくなるようなお気に入りのスペースを作って、ぜひおうち時間を楽しんで下さいね。 

 
 コラムニスト情報
久保貴美
性別:女性  |   職業:インテリアコーディネーター

「もっと気軽にインテリアを楽しもう!」をモットーに、
フリーのインテリアコーディネーターとして活動しています。
企業に属していないのでメーカーにしばられず、ご希望やご予算に
合わせて、イケアなどのインテリアショップやネットショップなど
フレキシブルなご提案をさせていただいております。

「インテリアメールコンサル&コーディネート」ではメールでのやりとり
でもご提案しております。

プライベートでは2児の母として奮闘中!(6歳女の子&2歳男の子)

*ブログ・・・http://ameblo.jp/slowday/
*ホームページ・・・http://www.inspi.biz/


【経歴】
神戸市外国語大学在学中にイギリスに留学し、アート&デザインを学ぶ。

卒業後、家業の工務店を手伝いながら、「大阪ガスインテリアデザインスクール」にて、インテリアコーディネートの基礎知識を学ぶ。

ハウスメーカーで設計アシスタントをしながら、2001年にインテリアコーディネーター資格を取得。

その後、マンションの専属インテリアコーディネーターを経て、不動産会社に入社。個人邸やマンション・戸建モデルルームのコーディネート業務、インテリア関連の企画を担当する。

2009年11月、フリーのインテリアコーディネーターとなる。

 

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