春のガーデニング、球根植物の植えつけ時期・種類・飾り方
こんにちは、フローリストの宇野知子です。
1月になると、花屋さんは春の花を入荷し始めます。
この季節、最も春を感じるのは、球根のお花でしょう。
春が近付き、春に花を咲かせる球根植物の存在に気付かれた方から、球根を探すご相談を受けることがあります。
しかし、すでに植える時期を過ぎてしまっています。
春に咲かせるためには、秋に球根を植えつけておく必要があるのです。
秋も9月頃から11月末頃までと長いですが、 一般的には、10月中頃~11月中頃が適していると言われています。
9月~10月初め頃は、まだ暑さも残り、球根が地中の中で腐ってしまう可能性があるのです。
反対に、11月中頃を過ぎてしまうと、地中の中の温度も下がり根が伸びません。
本来は栄養分を吸い取る役割の根が、しっかり土に張り付いて伸びないと、栄養不十分で花が咲かないことも考えられます。
このような点から、10月中頃~11月中頃までに植えつけ、暖かさのある秋の間に根を伸ばして育てることをお勧めします。
子供の頃、理科の授業で育てられた方もいらっしゃると思います。
水栽培の場合は、冬でも栽培を始めることが可能です。
根の部分を水につけて、濁らないように時々水を変えながら、室内の明るい場所で育てます。
この場合は、水栽培専用の球根がお勧めです。
水栽培専用の球根は、12月まで外で管理し、わざと寒さに当てます。
そうすることで、温かい室内で水につけた時に発根しやすくなるそうです。
ここまでお読み頂き、秋に球根を植えなかったから、ヒヤシンスの水栽培しかないとお思いの方に朗報です。
実は今の季節、花屋さんで球根の鉢植えを販売しています。
生産者さんがハウスで大切に育てた球根は、ひと足早く花芽を付け、店頭に並んでいます。
ここから育てることもお勧めです。
球根も葉も花も、自然の神秘の姿として眺め楽しむことができる球根植物。
その種類と飾り方、お手入れ方法などについてもご紹介していきます。
球根植物の中でも開花時期が早く、お正月に飾る新春のお花として親しまれています。
甘い香りが広がる可愛らしい花ですが、葉は毒性が強いので注意して下さい。
ニラやニンニクの葉などと間違えて食べてしまうと、食中毒を引き起こすと言われています。
葉の毒性に注意しながら、1輪挿しなどに飾って頂くのがお勧めです。
可愛らしい青色の小さな花を咲かせるムスカリは、独特なスモーキートーンの青色が人気です。
短くて小さな花なので大きな花束にはなりませんが、小さ目に飾れば他花との相性も良く、アクセントカラーとして存在感を光らせてくれます。
また、球根を彫り上げ、球根と一緒に神秘的な姿を楽しむのもお勧め。
生市場でも、球根ごと表れた状態で出荷され、花屋さんに並んでいることもあります。
球根植物の魅力を少しでもお届けできたでしょうか。
後編では、チューリップとヒヤシンスについてご紹介します。
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フローリスト
フラワーコーディネーター
フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。
フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。
著書
『花育のすすめ』(三省堂)
HP
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/
楽天 フラワーギフト専門店Vivre
http://www.rakuten.co.jp/vivre/
ブログ
こどもと一緒に・・・葉っぱなまいにち
http://blog.goo.ne.jp/tsubakono
フローリストの・・・葉っぱなまいにち
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