パソコンを初期化する、PCのリフレッシュ・リセット!実行後のトラブル事例 (2/2)
したがって、ユーザーがインストールしたデスクトップアプリケーションは、全て再インストールする必要があります。
また、ユーザーが作成したデータやC:\にユーザーが作成した独自のフォルダ(C:\MyData\ など)、C:以外のドライブの内容は削除されずに残ります。
これはパソコンを買ってきたときの状態に戻す機能です。
したがって、ユーザーアカウント情報やネットワーク設定、デスクトップアプリケーション、Windowsストアアプリなど、全てが削除されます。
つまり、完全な初期化を意味します。
OSを再インストールするのと同じです。
「PCのリフレッシュ」は、パソコンに回復パーティション(リカバリ領域)が存在していることが前提になっています。
メーカー製のパソコンにはたいてい準備されています。
この回復パーティションには、パソコンの初期状態が保存されています。
そして、「PCのリフレッシュ」では、パソコンの現状を一旦、Windows.oldという名前でバックアップし、次に回復パーティションからCドライブに初期状態を書き戻します。
パソコンを再起動した後で、Windows.oldからシステム設定とユーザーデータを書き戻すようになっています。
この時に、パソコン利用開始後にインストールされたソフトなどは書き戻しません。
パソコンを自作した場合や古いパソコンにOSを新規インストールした場合には回復パーティション(リカバリ領域)が存在しませんので、「PCのリフレッシュ」は使えません。
またWindows8を購入した後でWindows8.1にアップグレードしたメーカー製パソコンでは、回復パーティション(リカバリ領域)は購入した時(Windows8)のままになっています。
もし、このアップグレードされたWindows8.1で「PCのリフレッシュ」を使用すると、Windows8を書き戻そうとしてエラーが起きます。
同じ状況で「PCのリセット」を行うと、Windows8.1がWindows8に戻ってしまいます。
この場合は、元の状態に戻すためにはWindows8.1にアップグレードするための長い作業が待っています。
Windows8.1などが動作するパソコンを長く使っている人が「PCのリフレッシュ」を使うと、元と同じように使うために要する時間はかなり長くなるでしょう。
もし、パソコンが不安定になったら、まずは「システムの復元」を使ってみましょう。
時々、システムの復元をハードディスクの領域の節約のため無効にしている場合があります。
せっかく準備されている機能ですので、有効にしていざという時に備えておきましょう。
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福岡市とその近郊でパソコンの出張サポートをやっています。パソコンを使っていて困った際のサポートを行っています。具体的にはパソコンの初期設定、インターネットへの接続、ウイルスなど迷惑ソフトの削除、旧パソコンから新規パソコンへの各種設定・データの引っ越しなどをやっています。
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