彼氏との別れ…ひどい失恋の立ち直り方。心理カウンセラーが教える失恋の乗り越え方
彼氏と別れた。原因は?復縁は?そんなことより心の傷を癒す方法を考えましょう。失恋が恋愛のトラウマになる前に、心理プロセスに沿った立ち直り方を実践してみて。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
1つの恋が終わったと感じたときの、足元から崩れ落ちるような感覚。
何度味わっても決して慣れることができない失恋。
失った恋を想い出に変える一番の薬は「時間」ですが、今回は時間薬以外で辛い失恋を乗り越えるためのポイントを、時系列で書いてみたいと思います。
言い換えると「気乗りしないことは絶対に無理してやらないこと」です。
最低限の生活以外のことは、よほど気乗りすることでない限り、やらない方がよいでしょう。
これはエネルギーの過剰な消耗を防ぐためです。
精神的な打撃は肉体の疲労とは別だと考えられがちですが、メンタルの疲労は身体の免疫力を低下させます。
気分を変えるために無理に友人からの遊びの誘いに乗ったり、飲み会などに出かけたとしても、免疫力が低下している状態ですので、風邪などのウィルスに感染しやすくなります。
また、精神的にはエンジンの空ふかしをしている状態ですので、外出先から帰宅した際の落ち込みが非常に強くなります。
鬱状態のときに外部刺激をなるべく避けるのは常識ですが、ひどい失恋をしたときでもある種の鬱状態になります。
「こんな自分じゃダメだ」と自責の念が強くなるのを防ぐため、最低限の日常生活をきちんと送ることは大切ですが、それ以外のことは「今は仕方がない」と諦めましょう。
自分のことをよく理解してくれる人がいる場合はその人でもいいですし、カウンセラーなど、二人のことをまったく知らない第三者のどちらでも構いません。
心にたまった感情を言葉に出しましょう。
傾聴カウンセリングの技法で「オウム返し」というものがありますが、これは、カウンセラーが相談者の言った「感情にまつわる言葉」をそのまま繰り返すというものです。
この技法がなぜ効果的かというと、第三者から自分の感情を聴くことにより、自分を客観視できるからです。
また、カウンセラーの場合はプライベート上の付き合いがない分、二人の関係性を客観的に判断してアドバイスをすることもできます。
客観的な判断を聴く過程の中で、冷静になってくる感情があります。
すると「見ないようにしていたけど、こういう部分が合わなかったな」とか「無理していることが多くなっていたな」等、相手に対して見えてくる事実があり、それを受け入れていくと次第に癒えてきます。
別れた方がよいと思いながらずるずると関係が切れなかった場合、この第三者からの視点はより効果を発揮します。
失恋直後の落ち込んでいる時間が一日の9割を占めていたとして、その時間が半分くらいになってきたと感じたら、外に目を向けていきましょう。
多少心にチクチクとする部分があっても、積極的に行動していくという気合いが大切です。
その行動とは、次の出会いを求めての行動だけでなく、興味があることがあったらやってみる、イベントに参加してみる、行ったことのない場所に旅行してみる等、新しい刺激を自分に与えていくということです。
一度浄化された気持ちは、新しいことを吸収することに適しています。
今まで気付かなかった、自分への新しい発見ができるのもこの時期です。
よく、相手と一緒に写した写真や想い出の品物は捨てた方がいいのかという議論がありますが、これに関しては無理して捨てることはないというのが私の考えです。
無理して行動と感情が別のことをしても必ず後で反動がきます。
つまり、激しく後悔するということです。
捨てたくなければ、消去できないのならそのままで。
自然と処分できる日までそのままにしておけばいいのです。
喪の時期から活動再開の時期に期限はありません。
あせらずに、ご自分のペースで失恋を乗り越えていきましょう。
心の痛みを知ってそこから立ち直った人が、人間的に大きく成長しているのは言うまでもありません。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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