睡眠、カフェインに要注意!東洋医学で予防する花粉症対策 (1/2)
こんにちは。鍼灸師の西野雅也です。
前回のコラム、花粉には足湯や半身浴が効果的!内側から治す「東洋医学的」花粉症対策に引き続き、今回のテーマも「花粉症対策」です。
同じ東洋医学ですが、前回とは違った角度から、花粉症を見てみましょう。
東洋医学を代表する理論に「五行説(ごぎょうせつ)」というものがあります。
これは人間を含め、自然界のあらゆる物や現象を五つの要素に分類し、それぞれの性質と、それらがどの様に影響し合う事で全体としてバランスをとっているのかを論じたものです。
その五つの要素というのが「木・火・土・金・水」です。
「春」という季節は、この「木」に分類されます。
春は、木の性質を持ちます。普通に、山や公園などにある木をイメージしてもらえば結構です。
木というものは、基本的に上へ上へと成長し、枝葉を四方に伸ばして行きます。
この様子を専門的には「昇発」、「条達」と言います。
伸びやかにスクスクと成長するという事で、抑圧される事を嫌います。
まさに春というのは草木が芽吹く季節で、この「木」の性質に重なるわけです。
そして人体の中にも、この「木」の性質を持つ内臓があります。
ここで言う「肝」というのは、東洋医学的内臓の「肝」の事で、一般に知られる「肝臓」とイコールではありません。
肝の臓というのは、気血を全身にスムーズに行き渡らせる働きを担っています。
これが木の条達の性質です。
ストレスなどで肝の臓が抑圧されると、気血のめぐりが悪くなります。
更に、木が上へ上へ伸びる性質と同様に、肝の臓の気も上へと昇りやすい性質があります。
これが昇発の性質です。
春という季節は五行説では「木」に分類され、性質上同じく木に分類される事から、肝の臓の気は春に旺盛になる、と言えるという事です。
ここまで、春と肝の臓の関連をお話してきました。
「木」という性質から、春には気が上へ上へと昇る傾向にあり、その背後には肝の臓が関係しているという事です。
鼻水やくしゃみ、目の痒みなど、花粉症の症状が体の上部に集中するのは、気が上へ昇りすぎる事が原因です。
その背後には「肝」が関係している訳ですから、肝の臓を過度に刺激せず、労わってあげる事が花粉症対策には重要になります。
対策法の一つとして重要なのは、睡眠です。
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大阪府藤井寺市で東洋医学専門の鍼灸治療院 鍼灸 雅(みやび)の院長をしております。
東洋医学は「あるがままの人間」と向き合う医学。
「人対人」をモットーに、臨床家の道を歩んでおります。
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