五月病には運動が効く!東洋医学から考える「5月病」の原因と治し方
こんにちは、鍼灸師の西野雅也です。
ゴールデンウィークが終わると、気候も安定し始め、緑の美しい季節となってきます。
しかし気を付けたいのは『五月病』。
今回は、五月病の対策法をご紹介します。
三月の年度末、四月からの新年度とバタバタと過ごし、生活環境が変わった方も少なくないと思います。
特に新入社員の方は緊張しっぱなしの一ヶ月だったのではないでしょうか。
ゴールデンウィークで一休みして、休み明けには、「身体がだるい」、「やる気がでない」、「疲労が取れない」など、様々な症状に見舞われることがあります。
俗に『五月病』と呼ばれますね。
緊張がフッと弛んだ途端に起こる体調不良です。
東洋医学では五月病を「心・肝の疲れ」と捉えます。
ここで言っているのは、東洋医学的内臓の「心」と「肝」です。
この「心」と「肝」という内臓は、ストレスや緊張、精神活動の中枢となる内臓であると、東洋医学では位置付けています。
緊張している間は、心と肝の働きでなんとか身体を踏んばらせるのですが、連休でポンッと緊張の糸が切れると「あ、もういいんだ」と溜め込んだ疲れを解放してしまいます。
ツケが回ってきてしまうわけですね。
ですから、寝ても寝ても疲れがとれない、故に気力も湧いてこない、そして悪循環に入ってしまいます。
では、どのように対処すればいいのでしょうか。
ポイントは睡眠の質を良くすることにあるのですが、ただ寝ればいいというわけではありません。
こういった悪循環を断ち切るには「敢えてそうする」という思い切った行動が必要です。
五月病の症状の多くはストレスや緊張など、精神から起こったものです。
精神から起こったものですから、肉体をいくら休めても疲れは取れないのです。
ではどうするか。
「身体を疲れさせてあげる」のです。
「いやいや、十分疲れてます」と言われるかもしれませんが、それは精神の疲れが肉体に反映された疲労なのです。
運動をして疲れた疲労とは意味が違います。
ですから、敢えて身体を動かしてみてください。
精神の疲労を、肉体の疲労に置き換えるのです。
適度な肉体の疲労は、睡眠の質を向上させます。
そして身体を動かすことの意味は、もう一つあります。
東洋医学では「心身一如」、心と身体は一つという考え方がありますから、心の問題を心からアプローチするのではなく、身体からアプローチすることで改善を図るという理論を使っていることになります。
一見荒療治のように思えますが、きちんと理論の成り立つ方法ですので、試してみてください。
せっかく気持ちのいい季節です。
気持ち良く過ごしていきましょう。
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大阪府藤井寺市で東洋医学専門の鍼灸治療院 鍼灸 雅(みやび)の院長をしております。
東洋医学は「あるがままの人間」と向き合う医学。
「人対人」をモットーに、臨床家の道を歩んでおります。
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