新緑の季節の和菓子たち。お土産に贈りたい京都の和スイーツ8選 (1/2)

執筆者: 小倉 夢桜-Yume- 職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター
新緑の五月にいただきたい、京都のお菓子

こんにちは、和菓子ライフデザイナーの小倉 夢桜です。


桜のシーズンが終わり、京都は新緑が美しい時期となりました。
5月の京都は京都三大祭りの一つである『葵祭り』をはじめ、菖蒲の節句に因んだお菓子が数多く店の軒先に並びます。

 


今回は新緑の5月に相応しい、お菓子たちをご紹介させていただきます。

◆木の芽薯蕷(きのめじょうよ)

この時期の代表される和菓子として、よく店頭に並んでいるお饅頭です。


 

薯蕷まんじゅうの天にあしらわれた山椒の若芽は、生命力を感じさせてくれます。
山椒の葉の鼻を突きぬけるようなピリッとした辛味と、餡子との相性が抜群のお菓子です。

 

◆もののふ

『武士』と書き『もののふ』と読みます。
 

 

外郎生地で模られた、端午の節句にピッタリのお菓子です。

 

◆出世鯉

端午の節句の頃になると、鯉のぼりをよく見かけます。

龍門瀑になろうとしている鯉をモチーフにした、練切りで作られているお菓子です。

 

 

黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を、多くの魚が登ろうと試みました。

しかし鯉のみが登り切り、竜になることができたという話にちなんで、鯉の滝登りが立身出世の象徴となりました。

よく言われる登竜門です。

そして、登りきった鯉は『龍門瀑』と呼ばれています。

 

◆柏餅

柏餅は粽とは違い、日本独特のお菓子です。


柏は、昔から神聖な木とされてきました。
柏の木に神が宿っているということから『拍手を打つ』と言う言葉ができたくらいです。

 

その柏の木は、新芽が出ないと古い葉が落ちないために『跡継ぎが途絶えない』ということに結びつき、縁起物となりました。

 

上新粉のお餅の中には、こしあん、粒あん、味噌あんが入っているのが一般的です。
みなさんのお好みはどれでしょうか。

 
 コラムニスト情報
小倉 夢桜-Yume-
性別:男性  |   職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター

京都五感処・京都Loversフォーラム代表。
『今だけ』『ここだけ』『あなただけ』をコンセプトにオフィシャルホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』で京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届け。
この2年間に自身が食べた和菓子の数は1000個を優に超える。

数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、現在は和菓子関連のテレビ制作に協力。

みなさんに和菓子の素晴らしさを伝えて、より身近に感じていただけるような活動を目指しています。

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