はじめての手作りキャンドル。基本のハート型キャンドルの作り方 (1/2)

執筆者: 小玉真由美 職業:こだまキャンドル講師
キャンドル作りの基本をマスターしよう!

こんにちは、蝋細工キャンドル講師の小玉真由美です。
必要最低限の道具と材料で行う、キャンドル作りの流れをご説明いたします。

 

 

キャンドル基礎知識「PM5」

手作りキャンドルの世界ではよく、PM5(ピーエムご)という用語が使われます。

PM5(ピーエムご)

  • パラフィンワックス 95%
  • マイクロワックス 5%


PM5とは、全体の量に対してのパラフィンワックスとマイクロワックスの割合を示す用語です。

 

キャンドル基礎知識「顔料について」
赤・青・黄の三原色を使って色付け

色の作り方

  • 緑=黄色+青
  • 紫=赤+青
  • オレンジ=赤+黄色

 

顔料を入れすぎてしまうと、不燃焼を起こす原因に

入れすぎには注意してください。

目安としては、ワックス全体の量に対して0.1〜0.2%ほどです。

少しずつ顔料を加えて、色を作りましょう。

それでは実際に、ハート型のモールドを使ってキャンドルを作ってみます。

ハート形♪基本のキャンドル、作り方
(1)PM5 100g用意する

まず、キッチンスケールにホーロービーカを乗せ、設定をゼロにします。

 

 

先に、マイクロワックス5gを入れます。

 


その後にパラフィンワックスを、全体の量が100gになるまで入れます。

 

 

(2)IHヒーターのスイッチを入れ、入れたワックス(蝋)を溶かす
IHヒーターの火力は、始めは弱設定にします。

 

最初から火力を強にしてしまうと、ホーロービーカが空焚き状態になり痛む原因となってしまいます。

徐々にワックス(蝋)を溶かしてください。

 


ホーロービーカの中に200度温度計を差し、くるくると回します。

 

ワックス(蝋)の温度が、80度~90度になったらOK

 

 

続いて、色を付けていきましょう。

 

(3)顔料を入れて、お好みの色に

今回は紫色に色付けしますので、赤と青の顔料を用意します。

 

 

包丁などで、顔料を細かく砕きましょう。

 

 

少しずつワックス(蝋)の中へ入れて、溶かしていきます。
顔料が溶けにくい場合は、割り箸や温度計の先を使い顔料を潰してください。

 

 

(4)ワックス温度を75度にして、シリコンモールドに流し込む


流し込み直後は、このような見た目です。

固まるまでしばし待ちます。

 

 

表面が固まってくると、写真のように白っぽくなります。

水を張った容器に入れれば、中心部が固まるまでの時間短縮となります。

 

 

(5)ワックスが固まったら、モールドから取り出す

中まで固まると、写真のように周りが濃い色になります。

 

 

すぽっと、取り出しましょう。 

 

 

最後に芯を通します。

 
 コラムニスト情報
小玉真由美
職業:こだまキャンドル講師

東京都立川市で手作りキャンドル教室、Tiny Jewelry Candle(タイニージュエリーキャンドル)を運営しています。
江戸時代から伝わる伝統工芸【つまみ細工】の技法よりヒントを得て、蝋で繊細なラインや造形美を表現する技法を確立する事に成功。こだまキャンドルと名付けそのキャンドルの技術提供をしています。

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