フレンチ×日本酒がイマドキでお洒落♪フランス料理に合う日本酒の選び方 (2/2)
「ドルチェ・ブーケ」の強い酸味が、サフラン風味のソースと素晴らしい相性です。
料理の酸味にお酒の酸味が良く合い、お酒の優しさを感じる素晴らしいマリアージュを生み出しています。
魚介類を使用したフランス料理に、日本酒はワインより素晴らしい相性を発揮することがある、という事実を実感した一品でした。
肉料理に日本酒を合わせるのは、実は一番難しいのです。
肉に合わせるには、赤ワインのようなタンニンを感じる日本酒が合います。
仙禽の山廃は、タンニンを感じさせる日本酒のため、肉には素晴らしい相性を見せます。
また、この「クラシック仙禽 山廃 亀ノ尾」は、温まってくると、真価を発揮します。
温まるに従い、包容力豊かな味わいになり、肉を優しく包み込み良く合いました。
フォアグラにかかるソースの酸味やフォアグラの脂に、お酒の柔和な酸味が素晴らしいマリアージュを生み出しています。
「山廃」や「生もと」であれば、どの日本酒でも合うかと言えば、そうではないと思います。
豊かな包容力とタンニンを感じるお酒でなければ、肉には合わないのです。
この料理には爽やかな酸がトマトに合うと思い「クラシック仙禽 雄町」を選びました。
実際合わせてみると、フルーツトマトのソースがお酒の爽やかな酸味とぴったり合い、素晴らしい相性です。
同じ銘柄でも違うお酒を選んでいたら、このような素晴らしいマリアージュは生まれなかったと思います。
洋風料理に日本酒が合うポイントは、酸味、酸が脂を切ってくれるからです。
仙禽の酸は、様々な要素の酸味が幾層にも織りなす繊細で気品のあるレベルの高い酸味で、この酸味がフランス料理に合うのです。
料理と日本酒の相性は微妙で、同じ仙禽でもひとつ前のお酒では合わないことがありました。
合わせるお酒の微妙な変化により、相性が変わるのが面白いところです。
料理と日本酒の相性を合わせるのは、繊細なテクニックを必要とします。
合わせるコツは、料理のフレーバーと同じ要素を持った日本酒を探すことです。
例えばフルーツトマトの酸味に爽やかな酸を持ったお酒を合わせたのですが、食材やソースに似たフレーバーを持つお酒を見つけることがマリアージュを生み出す最良の近道です。
逆に同じ要素が無い場合、全く合う可能性が無いかといえば、そうではありません。
枝豆と豆乳の冷製スープに素晴らしい相性を発揮した「仙禽 一聲」が好例です。
同じ要素が全くないケースでも素晴らしいマリアージュが生まれた理由、それは、日本酒が枝豆のえぐみを優しく包み込む包容力と気品を備えていたからです。
暑い夏も終わり実りの秋がやってきます。
キノコや栗、秋刀魚や秋鮭、ジビエなどが美味しい季節になります。
秋の味覚に合うお酒といえば、日本酒です。
この秋ちょっと気取って、フランス料理と新感覚日本酒を合わせてみませんか?
素晴らしいマリアージュが皆様をお待ちしています。
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