こんにちは。心理セラピストの松崎有里です。

彼と別れたくないのに、「別れてほしい」と思わず口にしてしまう。
わざとケンカを大きくさせ、「もう帰る」と言っては、「追い駆けて来てくれるかな？」なんて、彼の様子をみてしまう。

彼が大好きなのに、「お前だけだ」と言われたいばかりに「嫌い」と言ってみたり。

このようにしか彼の愛情を確かめられない人もいるわけですが、これをやったところで、相手はあなたが発したそのままの言葉を受け取ってしまい、関係性がこじれる方向に行ってしまうだけです。

あなたの中にある自信のない感情が、「これだけの問題を起こしているけれど、それでもこんな私を愛してくれるの？」ということを、確認したがっているのです。

「こんな私を、彼は追い駆けて来てくれている」という気持ちが、めちゃくちゃ愛されているという思いにつながるのでしょう。

自分自身に対する自信のなさというのが、恋愛をドラマチック展開にしたがる要因の一つとしてあります。

自分が自分を認めることが出来ていないから、他者からの言葉や愛情で、自分の心を埋めようとしてしまうんですよね。

だから、「本当は、見捨てないでほしい」という本心が隠れているにも関わらず、真逆の言葉や態度を出してしまうのを、止められない。

試さずにはいられなくさせているのです。

ですが、これらの行動を続けられている相手の方は、次第にげんなりしてくるものです。

彼女からの「別れよう」の一言に、振り回されているのですから。

その言葉を鵜呑みにし、別れてしまうことだってあるわけです。

人は、相手の「本当は見捨てないで欲しい」に気が付きません。
彼を試してしまうと、そのままの言葉通りの現実となってしまいます。

ですから、素直な気持ちで、真っ直ぐな思いを口にする努力をしましょう。

人は、言われたらその言葉通りにしか受け取れないものです。

彼女から「嫌い」と言われてしまったら、「自分は嫌われているんだ」と、普通なら思ってしまいますよね。

そうなった時に、取り返しのつかないことになって焦るのは、他でもないあなたです。

彼とずっと良い関係を続けたいなら、駆け引きで試す態度は控えるのが賢明です。

振り回される彼の気持ちを理解するように努め、自分の本心をストレートに伝えられるよう、少しずつでも練習していきましょう。