こんにちは、カウンセラー・マインドコンサルタントの田中よしこです。

私たちはいつも人と関わり、関わるときにいろいろな思いとも戦っていますよね。
それでついつい人から良く思われようと、自分を良く見せるためにエネルギーを使ったり、お金も使ってしまったり。
やめたくてもどうしたらいいのか分からない…。

今回は、こんなしんどい毎日を過ごしておられる「見栄っ張りさん」を救う処方箋的考え方をご紹介します。

私たちの行動には全て、自分の中で自分なりの考えや価値観が反映されているものです。

もちろん見栄を張ってしまうあなたの心の中に、何か“意図”があるから。

どうして自分には見栄が必要なのか、見栄っ張りの自覚のある方は、一度冷静に分析してみる必要があります。

見栄っ張りさんは、見栄を張ることにメリットを感じているからついついやってしまうんですよね。
見栄っ張りさんがメリットとして捉えているポイントのなかで、代表的なものを3つ挙げてみましょう。

過去の経験で、お友達からバカにされたり、バカにされている人を見たりしたことはありませんか。

「自分は○○でないと仲間外れにされてしまう」
こんな不安やトラウマが原因となっていることは、意外に多いです。

見栄を張ることでその場をしのぐ。
そんな不安解消法を取っているのかも。

人からすごいねって言われたり、褒められたりするのは気持ちがよいものですよね。

褒められることで、私たちは自分に価値があると思えるからなのです。

ですが、所詮見栄は見栄です。
事実と異なっているときは、後の感情はとても辛くてしんどいものです。

「素の自分で褒めてもられるポイントを伸ばすには？」という思考に切り替えてあげましょう。

褒められたい症候群と重なる部分がありますが、幼少期に両親から愛を注いでもらっておらず、いい子でないと愛されないと感じながら過ごした子どもは、見栄っ張りになりやすい傾向にあります。

注目を浴びてかまってもらえることで、孤独感を和らげようとしてしまうのです。
ですが、この効果も残念ながら一時のものです。
自分の過去と向き合ってあげる方がよっぽど建設的だということを、まず理解してあげましょう。

「見栄を張ってもいいことがない」

そう頭では分かっていても行動を変えられない現実。

自分がメリットがあると信じ、その目先のメリットに思考が流されてしまっているということがお分かりいただけたでしょうか？

まだ完全に腑に落ちないという方のために、見栄を張った自分にどんな結果が待ち受けているのかを見てみましょう。

見栄を張ったとしても、その瞬間や第一印象は確かにいいかもしれませんが、見栄を張り続ける必要があるので自分がどんどんしんどくなってしまいます。

また、すぐに薄っぺらさがばれてしまう恐れもあります。

そして、類は友を呼ぶという言葉の通り、自分の周りにも見栄っ張りな上辺だけのお友達が集まってきてしまいます。
「周りに人はいるけど、何故か孤独を感じる」というのも、見栄っ張りさんが持っている共通の感情でもあるのです。

見栄には当然「見た目」の見栄も必要です。
見栄というのは、無理をして良く見せようとする行為ですから、当然“お金”も貯まらないという事実がついてきます。
無駄な付き合い・無駄な出費、これもセットになると考えましょう。

何気ない毎日がエネルギーとお金の無駄遣いの連続で、必要でない人間関係を拡げているとしたら…。
ちょっと怖いと思いませんか？

見栄を張ってもちっとも良い事がないということがシンプルな事実として分かりましたか？

ここで、ある例え話をあなたにお話します。
この話を聞いてどんな風に感じるのかをよくよく確認してみてください。

どうですか？

このお友達のことを、あなたはどう思うでしょうか？

自分の基準が「毛布がブランド物だから」になっている生き方。
毛布がブランド物だから中身もすごい、この意識が果たして正しいのかということです。

毛布がすごかろうが、首輪が高かろうが、あなたにとってかわいいネコちゃんには変わりはありませんよね？

言うまでもなく、人は中身が大切です。
外見や装飾品はその人のほんの一部。

なんの参考にもなりません。

その証拠に、見栄ッ張りさんはゴージャスに盛ってみても、実情がキュウキュウでしんどい思いをしている人がほとんどです。

見栄を張らなくてもいいくらいに、自分に何が必要かを見極め、必要なポイントを身につけていく。
飾り付けがなくても内面から輝くオーラを放つ力を、あなたも持っています。

見栄にエネルギーを使うのではなく、自分の素晴らしさに気が付けることにエネルギーを使う！
しっかり意識してみてくださいね。