春に花を咲かせる♡春咲き球根の育て方&寄せ植えの作り方 (1/2)

執筆者: haizi
春庭の設計図をスタートしよう

日差しが傾き、朝晩の気温がひんやりし始める10月~11月。

すっかり秋らしい風景になる頃、春の風景に欠かせない球根達がお店に並び始めます。

いよいよ来春の庭やベランダの構想をスタートさせる時ですね。

 

そんな春咲き球根は時に、花が咲かなかった…なんてハプニングを起こす事があります。

それには意外な理由があるのです。

 

失敗なく元気に花を咲かせる為に知っておきたい、基本の知識&ひと工夫をご紹介しましょう。

 

 

球根の種類

一言で春咲き球根と言いましても、多種多様な種類が揃います。

 

 

ポピュラーな「1.チューリップ、2.ヒヤシンス、3.クロッカス」はもちろんのこと、これが球根?と思ってしまう形の持ち主「4.ラナンキュラス」。

 

ぱっと見ただけでは上下の判別が難しそうな「5.イングリッシュブルーベル(ツリガネソウ)」など、大きさも形も様々に存在します。

 

開花に必要な絶対条件は「冬」!

沢山の種類の球根達には、共通して開花に必要な条件に「冬」の存在があります。

 

球根にはそれぞれに体内時計があり、予め「越冬」という作業がプログラミングされています。

その為、真冬の厳しさを経験しなかったものは花芽をつけないという現象を起こす事があるのです。

 

冬の寒さは、花を咲かせる為の大変重要な役割を担っているという訳です。

まるで、ヒトの人生の教訓にも似た性格ですね。

 

しっかり植えたはずなのに花が咲かなかったという原因の一つに、球根をポカポカと温め過ぎてしまった事が考えられます。

 

低温処理でコントロール

毎年、桜の開花予想の時期にも度々登場しますが、「休眠打破」という言葉をご存知でしょうか?
一定の寒さの期間で休眠し、真冬を経験した後、除々に暖かくなるプロセスで目覚めるのが「休眠打破」です。

 

この「休眠打破」を利用して、開花時期をコントロールする事も可能になります。

乾燥・凍結しないように新聞紙等に包み、ビニール袋に入れた球根を冷蔵庫に入れて冬を疑似体験させる「低温処理」という方法です。

 

例えばチューリップなら、冷蔵庫で約3週間、野菜室なら約10週間くらいが目安です。

是非このタイミングで!という予定がありましたら、試してみてはいかがでしょう。

 

ラナンキュラスの給水はゆっくりと!

そのまま植えても問題ない(チューリップ・クロッカス等)球根もありますが、いきなり植えると傷んでしまう恐れのある球根もあります。

 

例えばラナンキュラスの球根です。

ラナンキュラスは球根がカラッカラに乾いた状態で購入しますが、チューリップと同じように植えて水を注いでしまうと、土の中で腐ってしまったりする時があります。

 

そこで、下の画像の様に下処理を行います。

 

給水前の状態

 

固く絞ったキッチンペーパーで球根を優しく包み、乾燥しないようにビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れます。

 

野菜達に潰されないように場所を選んで下さい。

5日~1週間くらいの日数でゆっくりと給水をさせると、カサカサだった球根がぷっくりと膨らみます。

 

給水後の状態

 

この時、見た目はもちろん、持った時の重みもかなり変化を感じます。


この状態になったら、後は普通に植え付けても大丈夫でしょう。
くれぐれも、冷蔵庫に置きっぱなしにしてカビさせないよう、気をつけて下さいね。

 

 
 コラムニスト情報
haizi
性別:女性  |   現在地:横浜市  |  

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