「優良企業」は社長スピーチで見極めろ!自分に合う会社の探し方 (1/2)
自分に合う会社の探し方は社長挨拶から分かります。就職先の「企業理念」や社風は、自分の価値観とズレていないでしょうか?見極め方のコツとは。
こんにちは、人事戦略コンサルタントの藤田美智です。
人にとって価値観はそれぞれ異なりますから、私が良いと思うことでも、人によっては良くないと思うこともありましょうし、私が悪いと思うことも、人によっては良いと思うこともあるでしょう。
複数名で行動する時に、価値観の異なる人とご一緒するのは、正直気をつかいますし、ストレスを抱え込むことにもなります。
結婚相手を決める際に最も重視することは、「価値観が同じ」であるということを挙げる人は多いですね。
就職先というものを「相手」とみなした場合、その就職先である企業の価値観が、就職しようとしているあなたの価値観とズレがないかどうか確認することは、やはり大切な企業研究活動の要素です。
企業には、必ず創業者がいます。
複数名で共同創業者となっている場合もありますし、ユニクロの柳井さんのように創業者ではありませんが、承継した企業を飛躍的に伸ばしたといったような、ある意味、第二の創業者のような人もいます。
このように、創業者もしくは企業を飛躍的に伸ばしたような「中興の祖」的人物は、その企業が掲げる理念形成に大きく関与している場合が多いものです。
「海賊と呼ばれた男」という小説のモデルになった人物、出光佐三は、出光興産の創業者です。
その出光佐三が、今もなお大きく影響を与えている出光興産の経営理念に、一度目を通してみてください。
経営理念は、「経営の原点」、「経営方針」、「行動指針」という三つの構成要素から成り、その中心となるのが「人間尊重」という考え方です。
そういった確固たる柱に基づいた理念によって育まれた企業文化は、いまもなお色褪せることなく、日本経済の中で輝きを放っているように私には見えます。
昨年発表された昭和シェルとの経営統合は、今後2社の企業文化をどのような変遷に導くのか、私は大いなる興味を持って見つめています。
以前、「現場に息づく企業文化や社風といったようなものは、OB・OG訪問で感じ取れる」という話をしましたが、今回は、それ以外の情報源から読み取る方法について、お話ししましょう。
お勧めするのは、この春に行なわれた入社式における「社長挨拶(訓示)」を読んでみることです。
先代の社長の訓示と読み比べてみても、なかなか面白いものです。
どのような会社の社長訓示でも、多少なりとも、その会社の理念的なことに触れています。
中には、これまでの歴史は忘れ、全く新たな領域に踏み出すくらいの気構えで仕事にあたって欲しい的なことを言う無謀な社長もいますが、こういう社長のスピーチは、得てして具体論に欠け、一般論に終始し、結局何が言いたいのかわからないというものが多いこともまた事実。
こういう人物が社長へと出世してきた会社の研究に時間をかけるのは無駄です。
とっとと見切りをつけ、他の会社に目を向けましょう。
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こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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