こんにちは、就職コンサルタントの藤田美智です。

長いこと就職・転職に関するコンサルをやっていて、最も多いと思われる相談内容。

それが今回のテーマである「なにをやりたいのかわからない」です。

自分は、どのような仕事に向いているのか、いったいどのようなことを仕事としたいのか、と考えるのが就職活動の第一歩。

このコラムでは、どのように考え、どのように行動に移せば、成功する就職に近づけるのかを探っていきます。

世間で一流と言われる企業から採用内定の通知を受け取っても、それで就職に成功したとは言えません。

いざ入社してみたら、新入社員研修で嫌気がさした、想定外の部門に配属となってショックを受けた等、入ってすぐに辞めたくなる人は毎年一定の割合で必ず発生します。

このような状態では、とても就職に成功したとは言えないでしょう。

たとえ、そこで我慢したとしても、長続きはしません。

やはり数年を経過した後に、「あぁこの会社に入って良かった」と思える状態になって、初めて就職に成功したと言えるのだろうと思います。

人は、好きなこと、興味あることには没頭できます。

いきなりですが、これが就職を成功させる最初のキーワードです。

そう、好きなこと、興味があることを就職に繋げればよいのです。

興味のないこと、嫌いなことは、なにをやっても長続きしません。

人体は正直に出来ています。

ある人はこう言うかもしれません。努力が足りないのだ…と。

努力しなければ続けられないこと。好きではないことを好きになるよう努力する。

果たして、それを仕事にして幸せになれるのでしょうか。

どうせやるなら、好きなこと、興味が持てることを仕事にしたいと私は思うのです。

ある大学教授の言葉の受け売りですが、この言葉にはかなりのインパクトがあります。

私もこの言葉の持つ本質を理解するまでは、「なにを言ってるんだ、この人は…」というのが第一印象でした。

この先生の言葉の本質は、こうなのです。

「好きなことなら、眠くたって、疲れてたって、つらくないでしょ？」

英語が好きな人。英単語を覚えるの、つらくはありませんね。

ですから、この人にとって英単語を覚えることは「努力」ではないのです。

ところが、英語が苦手な人、英単語を覚えるのがつらくて仕方ありません。

これは、学校に入るため、資格をとるためのどちらかといえば人生の中では短期間の「努力」ですから、この種の努力は無駄ではなく認められるべきものでしょう。

ところが、これを仕事に置き換えた場合、これからずっと続ける仕事にこの努力が必要とされたとしたら、これはつらいですね。

やはり長続きしないですし、ある意味、その人には向いていない仕事ということになります。

今回は、就職の第一歩として基本的な考え方を提示しました。

周りの人から見れば「頑張ってる、努力している、大変そうだ」と見える仕事。

しかし、当人にとっては、つらいなんてとんでもないことで、むしろ楽しい仕事なのです。

それは、その人にとって「好き」なことだからなのです。

「努力が必要」と思えてしまう仕事は、その人に不向きな場合が多いのです。

仕事において、「努力」が必要だなと思う仕事は避けるのが無難です。

好きな仕事なら、どんなにつらそうな仕事であっても、それを「努力」とは思いません。

「好き」でなければ頑張れませんし、「好き」であれば努力を要せず頑張れるものなのです。